ヨーヨー・マ&シルクロードアンサンブル



寒冷前線が通過したあと気温降下。午後からは北西の冷たい季節風も吹き始めた肌寒さを感じる一日だった。昼をはさんで野暮用外出。程なく帰宅して部屋の整理をしながらBGMにと、こんな盤を取り出した。


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ヨーヨー・マ&シルクロードアンサンブル による<エンチャントメント>。70年代にNHKが作って、その後のシルクロードブームに火をつけた番組<シルクロード>。そのリニューアル版<新シルクロード>が2005年に放送されるのにあたり、ヨーヨー・マがその音楽監督となってオリジナルサウンドトラックとして作ったアルバムだ。2004年9月NY録音。

もう十数年も経ったのか…。そう思いながらプレイヤーのスタートボタンを押す。第1曲<Mohini>が流れてきて、ああそうだ、この曲に耳を奪われ、珍しく衝動買いをしたっけ…と思い出した。学生時代の一時期、当時で言うところの民族音楽に興味を持ち、NHKFMで小泉文夫が解説する<民族音楽の時間>をしばらくの間聴いていたことがある。特に東欧から中央アジアの音楽に心惹かれるものが多かった。レコードも何枚か手に入れた。その後くだんのNHKの番組を観るにいたり、そうかシルクロードの音楽に心惹かれていたのかと合点したものだ。

このアルバムは先に記した通りNHKの番組付帯音楽として作られてもので、もちろん素の民族音楽というわけではないし、やや商業的に過ぎると見る向きもあるだろう。しかし、エキゾチックな音階とリズム、独自の伝統楽器と西洋楽器のコラボレーションを違和感なくミックスさせ、一流の奏者達が奏でることで、こうした音楽を広く知らしめたことは賞賛に価する。

民族音楽という言葉も過去のものになり、エスニックサウンド、ワールドミュージックと名を変え、すっかりメジャーな音楽となった感がある。一方で、現地の人による土の匂いのする<現地の音楽>が懐かしくもある。


この盤の第1曲<Mohini>


このグループのライヴ。



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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