ベート・ダベザック(G)



きのうのバルバラ・ポラシェックで思い出し、今夜はこんな盤を取り出した。


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<シリーズ;ギターのパノラマ>
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ウルグアイ生まれのギタリスト;ベート・ダベザック(1938-)の録音。随分前に一度記事にしている。きのうのボラシェックの盤と同じく、80年代初頭に出た<ギターのパノラマ>と称するシリーズ中の1枚。1973年録音。使用楽器は1971年製河野賢。何でも本名はベートーヴェン・ダベザックだが、あまりに恐れ多いのでベートとだけ名乗っていると、その昔聞いたが真意のほどはどうか。1966年のパリ国際ギターコンクールで優勝。70年代前半には二度ほど来日もしている。 プログラムは全編エリザベス朝時代のリュート曲。今ではこの時代のリュート曲をモダンギターで取り上げる演奏家は少なくなったが、当時70年代はギタリストの重要かつ貴重なレパートリーだった。ダウランドやカッティングの小品を、高校時代のギターを始めて少々楽譜も読めるようになった頃、好んで弾いたのを思い出す。

この盤でのダベザックの演奏はどれも正統派で、当時の中南米ギタリストという言葉からイメージするラテン的な要素はあまり感じない。曲の性格からして超絶技巧を披露するものでもなく、堅固な古典的様式感を聴かせるのとも違うだろう。オリジナルのリュート曲が持つ楚々とした、ときに憂いに富む曲想を慈しむかのように静かに弾き進めていく。中では、ジョン・ダウランドの有名な『ファンタジー』での構成力、フランシス・カティングの『ウォーシンガム』『アルメイン』の静かな気配、ダニエル・バチェラーの『ムッシュのアルメイン』での華麗な指さばきなどがよい演奏だ。オリジナル楽器での演奏はもちろん価値もあり本来の姿だが、今の若いギター弾き達には、ヨークだディアンスだと、演奏効果ばかりを狙わず、ソルやジュリアーニ、メルツといった古典と並んで、この時代の曲のシンプルで静けさ漂うリュート曲も、あえてモダンギターで弾いてほしいと思うがどうだろう。


ダウランドの<メランコリー・ガイア―ド> この動画に映されている写真は、以前この盤を記事にしたときぼくがジャケットから撮った写真そのもので驚いた。


お国物ともいうべきラウロのベネズエラ舞曲を弾いた音源。



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