イ・ムジチ バーバー 弦楽のためのアダージョ


日中暖かい日が続いている。桜も散り始めた。
何となく気だるい春の宵。夜明かりに浮かぶ桜の妖しい色合い。ふと弦楽合奏の響きが聴きたくなって写真の盤を取り出した。もっぱらヴィヴァルディの「四季」で有名なイ・ムジチ合奏団が、多彩な選曲で演奏している1985年発売のレコードだ。1985年といえばすでにCDが出始め、レコードは減退し始めた頃、時代はバブルに突入する前夜だ。このレコードもアナログ盤の最後期にあたる頃のもので、手に取るとあっけないほどペラペラで軽い。


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収録曲は以下の通り。イタリアあり、アメリカあり、イギリスありのユニークな選曲だ。
レスピーギ   ; リュートのための古風な舞曲とアリア第3組曲
バーバー    ; 弦楽のためのアダージョ(弦楽四重奏曲ロ短調op.11より
ニーノ・ロータ ; 弦楽のための協奏曲
エルガー    ; 弦楽セレナード□ホ短調op.20

明るさと憂いの同居したレスピーギや、ちょっと珍しい映画音楽作曲家ニーノ・ロータ作曲「弦楽のための協奏曲」もいいが、やはり気だるい春の宵にはバーバーのアダージョだろう。弦楽を主体にした旋律的な名曲はいくつもある。マーラーの第五交響曲の第4楽章、ヴィラ・ロボスのブラジル風バッハ、ラフマニノフのヴォカリーズ、そしてこのサミュエル・バーバーのアダージョ…。いずれも静かな抒情と秘めた熱情のバランスが美しい。ぼくは中でもこのバーバーの曲が好きだ。イ・ムジチ合奏団の明るめの音色が少々そぐわないようにも感じるが、あまりに渋い音色と重い表現では「春の宵」というよりは「厳冬の夜」になってしまうから、今の季節にはこのくらいの音色感がちょうどいいのかもしれない。最後のトラックに入ったエルガーも佳曲だ。特に第2楽章ラルゲットの抒情あふれる旋律は素晴らしい。

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弦楽セレナード□ホ短調op.20

懐かしい曲です
学生の最後の頃
今も続いている社会人の某団体のマンドリン合奏で演奏した曲です

あの頃は第二マンドリンを弾いていたような記憶が…

そういえば最後はジュリアーニの第一協奏曲を弾きました
故渡辺範彦の弾いていたという河野を借りて弾きました…
遙か昔のことですネ

Re: 弦楽セレナード□ホ短調op.20

Mazaさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
Mazaさんが、ジュリアーニのコンチェルトを弾いたとき、私は客席にいました。他の合奏曲が何だったかまったく記憶にありません。ジュリアーニは高校時代からよく弾いていましたよね。おかげで楽譜を持っていなかった私も耳で覚えて、出だしの何小節かを弾いたりしていました。
そう、遙か昔のことです。
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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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