閑話休題 平成三十年戌年大暑



北関東は暑さピーク。あちこちで最高気温を更新した。幸い週末はさんでプチ夏休み中。折良くアマゾンの注文していたお楽しみも到着し、エアコンの御利益受けながら安穏と過ごす。


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届いたのはCD1枚、楽譜2冊、雑誌1冊。CDは昨年秋にスペイン舞曲集で素晴らしい演奏を繰り広げた益田正洋氏によるトローバ作品集。きょうの昼下がりに片付け物をしながらチョイ聴きしたが、前作スペイン舞曲集よりさらに一段アップした華麗な音色と弾きっぷり。詳細はいずれまた。

楽譜2冊は共に佐藤弘和氏のよる比較的最近出た二重奏用作品集。2017年7月に出た「音楽の花束~マンドリンとギターのための曲集~」と2018年4月に出た「佐藤弘和ギター二重奏作品集」。音楽の花束…はマンドリンとギター用ということになっているが、出版元の現代ギター社の紹介文ではギター2本での演奏も勧めているし、楽譜をみてもマンドリンの特徴を前提にしたところもほとんどない。たまたま誰か(どんな楽器でも)合わせる相手がいるときに、遊びましょ!と楽譜を開いて初見で楽しむにはちょうどいい塩梅の曲集かと。 昨年出たギターソロ用の「風の間奏曲~48のやさしい小品集~」と姉妹本ともいえる内容で、ほとんどが見開き1ページの小品。佐藤氏らしい古典的様式にのっとりながら程々に現代的な和声感を盛り込んでひとひねりした曲が並んでいて楽しめそうだ。もう一つの「佐藤弘和二重奏作品集」はやや本格的なギター二重奏曲集で、4つの小品からなる<風のはこんだ4つの歌>と<二重奏の楽しみ>と題される12曲の作品群。音楽の花束…より難易度が上がり、事前に少しさらってからでないと合わせられないかもしれない。

いかにも家庭画報的ワンカット
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お楽しみのもう一つはセレブマダム御用達雑誌「家庭画報」2017年9月のバックナンバー。たまたま特集のタイトル<楽器を愛す>をみて取り寄せた。書店で雑誌コーナーをうろつくとき、多くの場合は自分の興味の対象に関するものを手に取るだろうが、ときにはまったく門外漢の、おそらく一生目にすることのないであろうジャンルの雑誌を数冊まとめて購入し眺めるというのは、例えば夏休みのように少し時間が取れる時にはトライしてみる価値のある行動だと思う。自分の知らない世界でこんなことが起きているのかと驚くことが多い。家庭画報はごく普通の勤め人のオッサンが手にすることは稀な雑誌だと思うが、ときに眺めてみるも一興だ。今回の楽器特集も切り口がいかにも家庭画報的ではあるが、諏訪内晶子、小曽根真にはじまり、豪華楽器の所有者、クレモナで工房を開く日本人松下敏幸氏、村松フルートや青山ハープの紹介など、豪華なカラーグラビアでちょっとスノッブに楽しむのも時にはいいのではないかと思う。


クレモナを中心に活躍する横山令奈が同じくクレモナ在住の製作家松下敏幸製作のヴァイオリンを奏でる。動画終盤に登場するのが松下氏。たまたま知人の紹介で2014年の弦楽器フェアで松下氏にお会いしたことがある。家庭画報の豪華な誌面に反して、録音の音質があまりに貧弱で残念。



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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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