ストラヴィンスキー:ピアノと管楽器のための協奏曲



週末金曜日。前回の記事で久々にアンセルメ・ボックスセットのロシア音楽集を取り出したが、せっかくなので検分継続。引き続きこんな盤を取り出した。


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ストラヴィンスキー作曲「ピアノと管楽器のための協奏曲」。ニキタ・マガロフ(1912-1992)のピアノ、アンセルメ指揮スイスロマンド管弦楽団によるロシア音楽集ボックスセット全33枚中の#21。1955年ステレオ録音。 この盤には同曲の他、カプリッチョ(ピアノと管弦楽のための)、小管弦楽組曲第1番・第2番、管弦楽のための4つのエチュード、それとロシア風スケルツォが収められている。いずれもぼくはこのセットで初めて接することが出来た曲。ストラヴィンスキー好きの輩でもなければ、一般の音楽愛好家の棚に必ずあるという曲ではないだろう。

「ピアノと管楽器のための協奏曲」はその名の通り、ピアノ独奏を通常の管弦楽ではなく、弦楽群を除く管楽器群だけの編成が支える。但しコントラバスだけは編成に入っている。これはウィンドオケでもよくあることだろう。作られたのは1923~24年ということで、ストラヴィンスキーが初期の原始主義作風から新古典的作風に転じた頃のもの。第1楽章冒頭、厳粛さの漂うコラール風フレーズのあと、アレグロに転じる。淡々と刻まれるビートと、その上に古典的な旋律がのるという、原始主義と新古典主義の折衷のような作風で中々面白い。第2楽章は一聴して深いロマンに森に入っていく。第3楽章は再びアレグロに転じて、無窮動風に動き回るピアノの旋律をよく聴くと、バロックや古典的フレーズに加え、時々ジャズ風イディオムも混じっている。バックでは管楽器が合いの手を入れ、コントラバスがオスティナート風のリズムを刻む。しかし全体として激しさや際限ない感情の高まりはなく、常に抑制と均衡を保ち、基本となるリズムやメロディーを意識しながら楽しめる。


アレクサンドル・トラーゼ(1952-)のピアノ、ゲルギエフ指揮ロッテルダムフィルのバックによる「ピアノと管楽器のための協奏曲」全3楽章。アレクサンドル・トラーゼは10年程前、NHK「スーパーピアノレッスン」の講師として登場したことがある。


この盤に収められている小品「ロシア風スケルツォ」 もともとジャズバンド用に作られ、のちにストラヴィンスキー自身によって管弦楽用に編曲された。ストラヴィンスキーの一つの側面である軽妙な作風が楽しい。



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