イエペス ベルガンサ スペインの歌


ギターねたが続きます。
先日の川越のでイベントで19世紀ギターのほか、バロックギターやリュートの類に接し、古い時代の楽器に再び目がいっている。そんなこともあって古風な響きが聴きたくなり、こんな盤を取り出した。スペインを代表するメゾ・ソプラノのテレサ・ベルガンサがギターのイエペスの伴奏で、スペインの中世からルネサンス期の歌曲を歌っている1974年録音のレコードだ。本来であればビウエラ(下の写真参照)の伴奏が相応しいのだろうが、当時人気を博していた看板アーティストであったベルガンサの相方として、同じく10弦ギターで日本でも人気の高かったイエペスが選ばれたのだろう。


DSCF7495.jpg  ビウエラ


中世・ルネサンスのスペインは教会音楽、宮廷・世俗音楽、いずれもがヨーロッパの中でも独自の音楽文化を築いたという。ぼくらギター弾きには、ミランやナルバエス、ムダーラといったビウエラの作曲家の名前が思いつく。この盤では無名の歌曲に加え、そうしたビウエラ作曲家達の世俗歌曲が多く収められている。ちょっと歌詞をみると、「ウグイスよ、ウグイスよ、わたしのこの便りを運んでおくれ、男友達に告げておくれ、わたしはもう亭主持ちだと」「マリ・ミンゴの娘がさきの日曜、結婚したぞ、あの村の若者と、お前にとっちゃひどいことさ、悪い知らせだぜ、お前はこんなにいい若者なのに」…といった具合に、たわいのない色恋沙汰の歌詞も多い。当時のスペインの民衆も宮廷人もこんな歌をビウエラをかき鳴らしながら歌っていたのだろうか。
ジャケット写真からも美しさがうかがえるベルガンサは録音当時ちょうど40歳。イエペスは47歳。共に人気アーティストだった。この盤ではお国物への共感もあってか、曲の時代性や背景を理解し、抑制の効いた表現で楚々と歌い、弾いている。イエペスのギター独奏の演奏にはあまり感心したことはないのだが、この盤のイエペスは中々いい。

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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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