ハナバッハ、お前もか!



本ブログにコメントを寄せてくれる方は決して多くはないのだが、中にはそれがきっかけで交流を続けている方もいる。福岡のハンドルネーム「みっちゃん」さんはその一人。ギターネタでメール交換が始まり、その後ぼくの田邊ロマニとオルゲディスを送って試奏してもらったり、今も折にふれ情報交換が続いている。そのみっちゃんさんから、先日メールがあった。内容はこのブログの以前の記事<オーガスチン弦の怪>にも関わる内容。それではと、この度みっちゃんさんと相談し、その内容をあらためて伝えていただいて記事にすることにした。以下、みっちゃんさんからの特別緊急寄稿(^^;です。


お馴染みのハナバッハ弦。ミディアム・ロー・スーパーロー3種類の高音弦テンションはみな同じということに…
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与太さぁ~ん、聞いてくださいよ~

ネットで知り合ったギター友達からのおススメで先日、ハナバッハ(シルバースペシャル)の黄色を買って自分のギターに張ったんです。正確には「1&2弦ハナバッハ黄色(スーパーロー)、3弦ゴールディン、4~6弦サバレズコラム赤」。普段、アリアンス青とかオーガスティン・リーガルとか、比較的テンション高めの弦を使っていて、特に高音(1&2弦)に関してはテンションの低い弦を使うと音がベシャってなっちゃうことがあって苦手としてたんです。ハナバッハの黒(ミディアム)は時々気分転換に使っていて、ハナバッハ黒は他メーカーのハイテンションと同じくらいの強さがあるので良いんだけど、友達のおススメは最もテンションの低い黄色(スーパーロー)。友達曰く「色々と弦を試して検証した結果、ハナバッハ緑よりも黄色のほうが音が太いという結論に達しました」とのこと。低音コラム赤に関しては、私自身以前のメインギターでずっと使っていたので不安なし。ハナバッハ弦は値段が高いし気乗りはしなかったけど、せっかくなので友達のおススメのセットをバラ弦で購入。先日、愛用のギターに張ってみたところ、意外とテンションがしっかりしていて好印象。時々使うハナバッハ黒と同じくらいの感触で「これなら俺でも使える」と思いました。

で! もう一度このセットを注文してみようかな~と思って、 東京の某ア〇ラの通販ページ見てたら、私、気づいちゃったんです!ページに載ってたハナバッハ高音弦の太さとテンションの数字がどれも同じだということに!ちょうど現代ギターの新しい号で「テンションで選ぶギター弦」という特集記事があったので確認したら、1弦は黒より黄色のほうがテンションが上、2,3弦は緑が黒よりも上と、ケッコー無茶苦茶。ちょっと心が騒いだので輸入代理店のロッコーマンにメールで質問しました。

「ハナバッハシルバースペシャルって高音弦は同じものなんですか?オーガスティンは黒、赤、青とも高音弦は共通で低音弦だけが違うようですが?」と。数日後、返事がきました。お返事は…

「ハナバッハシルバースペシャルは、スーパーロー、ロー、ミディアムは同じ、ハイとスーパーハイはそれぞれテンションがきつくなっています」とのことでした。

私の「おっ?黒と同じくらいしっかりしたテンション」という感触は気のせいではなく、全く同じ商品だったからなのでした。あっぱれ!俺!(笑) 現代ギターの記事の数字は計測誤差の範囲ですね。黒、緑、黄色はテンションが入り乱れていますが、ロッコーマンの返事通り、青と赤はちゃんとテンション順通り高くなっていってますからね。メーカー発表のテンションではなく、自社で全部の弦を計測した現代ギターの熱意には敬意を表します。
さて、ハナバッハ緑と黄色を何度も比べて検証した友人の苦労って一体…
与太さんの以前の記事<オーガスチン弦の怪>同様、これまで3種類のテンションがあると思っていた高音弦が実はみな一緒という、ハナバッハ、お前もか…の顛末でありました。

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以上、みっちゃんさんからの寄稿。
今回のハナバッハに関してもぼく自身もだいぶ前の一時期、ローテンションと認識していたイエローを19世紀ギター用に使っていた。弦の選択はあれこれ悩ましくも楽しい作業だが、先入観や古くからの情報を鵜呑みにしていると思わぬ落とし穴があるという例だ。自分の耳と正確な情報とをバランスさせて、ハッピー・ギターライフを楽しみたいと思う。

みっちゃん、ありがとう!またビッグな話題をお寄せ下さい(^ ^)


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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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