平成三十年戌年回顧<音曲編>



今年も残すところ数日。アクセス数もひと頃の半分程に減り、記事もマンネリとなって久しい本ブログだが、年の終わりの本年述懐。ブログタイトル<六弦音曲覗機関:ろくげんおんぎょくのぞきのからくり>になぞらえ、きょうは<音曲編>を。


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今年10月にはブログ開始から8年が経過し9年目に入った。この一年で250本ほどの記事を書き、総数も2000を超えた。記事にした盤も1500枚程度になるだろうか。しばらく前から感じていることだが、音盤棚の目に付くところにあって、よく聴く盤は大体取り上げたかもしれない。もっとも総在庫はおそらく4000枚余。棚にはまだまだ未聴盤が控えている。そんなこともあって、今年の音盤購入は唯一カール・ベームのボックスセット益田正洋のトローバ作品集くらい。<音曲編>として述懐するほどの内容ではないのだが、久しぶりに引っ張り出して印象に残ったものなどを思い起こして並べてみた(写真)。

ベームのボックスセットはモーツァルトの交響曲が目的だったが、やはりそのモーツァルトが素晴らしい。そしてシューベルトもいい。ベートーヴェンとブラームスはLPのセットで以前から持っていて、いずれも手堅い演奏で悪くないが、これが唯一無二との感はない。具体的に言えば、ウィーンフィルによるオーケストラとしての機能的なアンサンブル精度の甘さが気になる。それでも独墺系の交響曲が水準以上の演奏でまとまっていて、細かいことを根掘り葉掘り言わなければ、ファーストチョイスとしていいかもしれない。ラッセル・デイヴィスのハイドンも春から夏にかけてしばしば聴いた。ハイドンの交響曲は近年人気で全集盤も複数あるが、やはり以前からあるドラティ盤が一頭抜きんでているように感じる。

10月の日経文化欄「私の履歴書」に前橋汀子が登場したので思い出し、久々に取り出したエッシェンバッハとの録音。LP盤最後期のものだが、実にいい音で入っていて驚いた。サーフェイスノイズもほとんど感じず、広がりと奥行きのある音が展開して何度も聴き返してしまったほどだ。 ギターの盤も益田正洋のトローバとスペイン舞曲集は勢いのある弾きっぷりと名器ロマニリョスのクリアかつ明るい音色が素晴らしく、久々にギターの録音とゆっくりと楽しめた。パク・キュヒの盤もキレのいい技巧で一筆書きのように奏でられるスカルラッティが聴きものだった。日本国内で聴けるクラシックギターのレベルも随分と高くなったなあと感じる。

それにしても…かつてのような、貪るような聴き方とは縁遠くなった。新しい盤にもまったく触手が動かない。少し前まで同曲異演盤をせっせと集めたものだが、そんな意欲はとうに失せた。少々難があっても、1曲1枚でいいだろうと達観する日々。そして音盤在庫もいずれ整理しようと思っている。もっともその「いずれ」は今年も手付かず。あと20年と勝手に定めた健康寿命もひとつずつカウントダウンが進む中、できればぼくよりふた周りくらい若い世代で熱心な音盤マニアがいれば、みんな持っていって!とお願いし、20年後には手提げ鞄一つに道楽の品を収まる程度にして、跡を濁さずの状況を作りたいのだが、さて実行かなうか、かなわざるか。去年の今頃も同じうようにつぶやいていたが、今年もまた同じかと、進歩のなさに溜息MAXの年の瀬述懐である。





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