スヴェンセン交響曲第1番ニ長調



週明け月曜日。1月も最終週。週末の寒波去って穏やかな一日となった。本日も程々に業務に精励。ひと息ついて夜半の音盤タイム。今夜の第1番はこんな盤を取り出した。


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ノルウェイの作曲家ヨハン・スヴェンセンの交響曲第1番ニ長調。ビャルテ・エングストという指揮者が英国のボーンマス交響楽団を振ったナクソス盤。先回のカリンニコフとほぼ同時期の1997年録音。ナクソス人気に火が付き、次々とユニークな録音を繰り出していた時期のもの。人並みに仕事に没頭して音楽からも遠ざかっていた三十代そして四十代の半ばを過ぎて、再び音盤とも付き合うようになった頃に、ナクソス盤の物珍しさにも押されて手に入れた記憶がある。

ヨハン・スヴェンセン(1840-1911)は時代的にはロマン派真っ只中。ブラームス、チャイコフスキーや、同郷にして親しい間柄でもあったというグリーグあたりと重なる。一般の愛好家にはヴァイオリン曲、特に「ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンス」がよく知られているだろうか。 この第1番の交響曲はスヴェンセン二十代後半の作品。作風は保守的と言おうか、ひと時代前のものと言おうか、手堅くかつ極めて分かりやすい手法で書かれている。典型的な4楽章からなり、所々シューベルトやメンデルスゾーンを思わせるフレーズが顔を出す。北欧=透明で爽やかな抒情…とステレオタイプな印象も感じるが、そう表層的でもなく、美しい響きに浸れる佳曲だと思う。


この盤の音源。颯爽とした第1楽章モルト・アレグロ。


同第2楽章アンダンテ。北欧の抒情派との愛称にも納得。



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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