ヴィラ・ロボス<スコティッシュ・ショーロ>



一月も終わりに近付いた。年明けから始めた第1番シリーズを続けようかと思ったが、取り止め。モーツァルト、ブルックナー、ドヴォルザーク、シベリウス等いくつかの第1番をスルーしたままで、少々気にはなっているが、またそのうち取り上げましょう。…というわけで、今夜は久しぶりにギターを取り出して、こんな曲をさらってみた。


201901_Schotish_Choro.jpg


写真はヴィラ・ロボス作曲<ブラジル民謡組曲-Suite Populaire Bresilienne>中の1曲、<スコティッシュ・ショーロ>の楽譜。裏表紙には1972年5月と記してある。高校3年の春に手に入れたことになる。今も昔も変わらないパリ:マックス・エシック社のシンプルな装丁が懐かしい。輸入楽譜は、もっぱら安直な国内出版曲集ばかり漁っていた当時のぼくには随分と高い買い物で、このスコティッシュ・ショーロをジュリアン・ブリームの演奏で聴いて気に入り、手に入れた記憶がある。

ヴィラ・ロボス作曲<ブラジル民謡組曲>は(マズルカ・ショーロ、ショティッシュ・ショーロ、ヴァルサ・ショーロ、ガヴォット・ショーロ、ショリーニョ)の5曲から成る。技術的にはおおむねアマチュア中上級レベル。中ではこの<スコティッシュ・ショーロ>が幾分易しいかもしれない。当時、クラシックギターを始めて1年半ほど経った頃に手に入れたわけだが、それでも程々に弾き通せた記憶がある。曲調はタイトル通りのもので、スコットランド風舞曲の形式を得て、ポピュラーな旋律が躍る。 長いこと弾いていなかったので、あちこちつかえるが、それでも十代に弾いた曲は身体に染み付いていて、自然と次のフレーズに指がいく。

現在もこのマックス・エシック社の楽譜がポピュラーだが、これからこの曲に当たろうという輩には、当初の出版時に削除された曲も併録されている、少し前に出たジガンテ校訂の新しい楽譜がよいかと思う。


この曲を弾くきっかけとなったブリームによる演奏。


達者な弾きっぷり!



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この曲…

ショティッシュで…
ポルカに似たドイツの舞曲ではないかな⁉️

けっしてショット社のショーロじゃない~f(^_^;)🎵

Re: この曲…

> ショティッシュで… ポルカに似たドイツの舞曲ではないかな⁉️

曲調としてはそうですよね、ポルカ風。 私は昔からスコティッシュ…でインプットされていて、ショティッシュとスコティッシュは方言違い(scottish英=schottish独)くらいかなと思っていましたが、どうなんでしょう。手元にある70年代の資料では濱田滋郎御大が「ショティッシュはスコットランド起源の舞曲。19世期末に流行した」と書いています。

> けっしてショット社のショーロじゃない~f(^_^;)🎵
ヴィラ・ロボスに聞くと、そう答えるかもしれない!
プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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