ヴィラ・ロボス<スコティッシュ・ショーロ>
一月も終わりに近付いた。年明けから始めた第1番シリーズを続けようかと思ったが、取り止め。モーツァルト、ブルックナー、ドヴォルザーク、シベリウス等いくつかの第1番をスルーしたままで、少々気にはなっているが、またそのうち取り上げましょう。…というわけで、今夜は久しぶりにギターを取り出して、こんな曲をさらってみた。

写真はヴィラ・ロボス作曲<ブラジル民謡組曲-Suite Populaire Bresilienne>中の1曲、<スコティッシュ・ショーロ>の楽譜。裏表紙には1972年5月と記してある。高校3年の春に手に入れたことになる。今も昔も変わらないパリ:マックス・エシック社のシンプルな装丁が懐かしい。輸入楽譜は、もっぱら安直な国内出版曲集ばかり漁っていた当時のぼくには随分と高い買い物で、このスコティッシュ・ショーロをジュリアン・ブリームの演奏で聴いて気に入り、手に入れた記憶がある。
ヴィラ・ロボス作曲<ブラジル民謡組曲>は(マズルカ・ショーロ、ショティッシュ・ショーロ、ヴァルサ・ショーロ、ガヴォット・ショーロ、ショリーニョ)の5曲から成る。技術的にはおおむねアマチュア中上級レベル。中ではこの<スコティッシュ・ショーロ>が幾分易しいかもしれない。当時、クラシックギターを始めて1年半ほど経った頃に手に入れたわけだが、それでも程々に弾き通せた記憶がある。曲調はタイトル通りのもので、スコットランド風舞曲の形式を得て、ポピュラーな旋律が躍る。 長いこと弾いていなかったので、あちこちつかえるが、それでも十代に弾いた曲は身体に染み付いていて、自然と次のフレーズに指がいく。
現在もこのマックス・エシック社の楽譜がポピュラーだが、これからこの曲に当たろうという輩には、当初の出版時に削除された曲も併録されている、少し前に出たジガンテ校訂の新しい楽譜がよいかと思う。
この曲を弾くきっかけとなったブリームによる演奏。
達者な弾きっぷり!
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