ジョニー・ピアソン<渚のシルエット>



バレンタイン・チョコを食べ過ぎ、きょうは鼻血が止まらず仕事を休んだ。
…というのはもちろんウソ。今どき、チョコを食べ過ぎる鼻血が出るなって言わないだろう。昭和の都市伝説か…。というわけで、本日もショボショボと業務に精励。昼前後、都心の仕事場は底冷え。一時雪が舞うほどだった。さて週末金曜日。音盤棚を眺めていたら、こんな盤が目にとまった。


201902_Johny_Peason.jpg


ジョニー・ピアソン・オーケストラ。70年代の終わりから80年代、それまでのポール・モーリアなど老舗楽団を尻目に大いに人気を得た。 この盤は学生時代の終わり頃、ろくろくレコードなど買えずに毎晩FMエアチェックでマーラーやらブルックナーやらを聴いて渇きをいやしていた時期に廉価盤で出たのを見つけて手に入れた。ぼくら世代には懐かしい<朝もやの渚><渚のシルエット>といったヒット曲が収録されている。題名に記憶がない人も、聴けば「ああ、あれか」と合点するだろう。今でもラジオではときどき耳にする。

「イージーリスニング」という言葉もいつの間にか使われなくなった。パーシー・フェイス、カラベリときらめくストリングス、ポール・モーリア、レイモン・ルフェーヴル、フランシス・レイ…。古くはアルフレッド・ハウゼ、マンドヴァーニ、ビリー・ヴォーン…。映画音楽と共に少し音楽を聴きかじるようになった若い連中を中心に広い世代に親しまれた。

昨今は、ともかく<歌>がないとダメなのか、インストゥルメンタルだけのポピュラー音楽は人気がない。ラジオを聴いていて「それでは音楽をおかけしましょう。ジョニー・ピアソン・オーケストラの<朝もやの渚>をどうぞ。」といって音楽が流れると、数秒後にはきまって「関東地方の交通情報をお伝えします。」となって、音楽は完全にBGM以下になってしまう。まあ、そういうものだとあきらめているが、編成の大小を問わず、もう少し器楽だけのポピュラー音楽をまともに扱ってほしいものだ。

<渚のシルエット>


<朝もやの渚>



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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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