アニタ・オデイ



桜の便りもボチボチの三月最終週。今年度の仕事は完了見込みとなり、すでに新年度案件に着手してボチボチ進行中。週明け月曜のきょうもそこそこ業務に精励し、いつもの時刻に帰宅した。 さてひと息ついて、チョイ久々にジャズを聴こうかと、こんな盤を取り出した。


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アニア・オデイの代表作<This is ANITA>。白人女性ヴォーカリストの中で人気の高かったアニタ・オデイがスタンダードを歌った盤。1955年モノラル録音。収録曲は以下の通り。

1.ユーアー・ザ・トップ
2.ハニーサックル・ローズ
3.バークリー・スクウェアのナイチンゲール
4.フー・ケアズ
5.言い出しかねて
6.ファイン・アンド・ダンディ
7.アズ・ロング・アズ・アイ・リヴ
8.月とてもなく
9.タイム・アフター・タイム
10.アイル・シー・ユー・イン・マイ・ドリームズ
11.ほれっぽいの
12.ビューティフル・ラヴ

ビッグ・バンドの専属ヴォーカリストからソロへという、当時の典型的なキャリアを積んだアニタ・オデイだが、その人生は例によって酒とドラッグ、そしてそこからの再生という辛酸人生だった。ぼくなどは彼女の熱心なファンではないが、エラ・フィッツジェラルドやサラ・ヴォーン、カーメン・マクレイやビリー・ホリデイといった黒人女性ヴォーカルのディープで濃密な歌とは別の味わいを持つ白人女性ヴォーカルも好きで、アニタ・オデイやクリス・コナーなども時々聴きたくなる。この盤でも曲によってビッグバンド、コンボスタイル、それぞれに合ったバックで軽快にスィングしていて心地よい。英語の発音はクリアだし、歌い回しもフェイクし過ぎず、素直かつチャーミングに歌い上げている。ギターのバニー・ケッセルも参加していて、単調になりがちな歌伴のアクセントになっている。定番になるだけあっていいアルバムだ。



この盤の音源で<ビューティフル・ラヴ>


1963年来日時のテレビスタジオでの演奏。バックは宮間利之とニューハード。


同じセッション。コンボバックでお馴染みの<You'd Be So Nice to Come Home To>。



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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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