マチネの終わりに



平野啓一郎著「マチネの終わりに」。だいぶ前から話題になり、メディアでも取り上げられていたが、先月文庫版が出たのを機に手に取ってみた。


201907_Hirano_Keiichiro.jpg


ギター、それもクラシックギターやその演奏家が物語の中心となる小説や映画があったろうか。三十年以上も前にことだが、逢坂剛の直木賞作「カディスの赤い星」では、名工:サントス・エルナンデス作のフラメンコギターが軸となったのを記憶している輩も多いだろう。村上春樹の本にも時折ギター曲が登場していた。
「マチネの終わりに」は数年前に新聞連載され、その後単行本として出てベストセラーになった。中身は実際の本を手に取ってもらうとして、特筆すべきは、クラシックギター弾き以外ではあまり馴染みのないギター作品や作曲家の名が出てくる。テデスコのギター協奏曲、バークリーのソナチネ、ソルの幻想曲等々。そして映画化。福山雅治と石田ゆり子という当代の人気俳優が演じるとあって話題だ。 歌手としての福山雅治はもちろんギター片手に歌うことはお手の物だろうが、クラシックギターとなると勝手が違う。しかしプロフェッショナルとしての姿勢や音楽的感性もあって、ギタリスト福田進一の指導のもとにレッスンを積み、すっかり主人公のクラシックギタリストを化したと、映画作品の公式サイトに出ていた。

主人公と同世代のアラフォー諸氏はもちろん、熟年からまもなく前期高齢者のぼくら世代も、たまには切なく甘いラヴストーリーもいいだろう。映画公開は今秋11月1日だそうだ。さあ、こんな与太ブログを書いている間があったら、ギターを手にして福山雅治になりきり、練習するぞ! ゆり子~待ってろよ!(^^;


先月末に公開された映像。 映画化に際し、福山雅治は福田進一のレッスンを何度か受けたほか、都内某クラシックギター専門店で名器を購入したとの情報も…


この物語の中で架空の名曲として登場する「幸福の硬貨」。以下は林そよか作曲「幸福の硬貨」の演奏音源。但し映画ではこの曲とは別の菅野祐悟作曲「幸福の硬貨」が使われる。林そよか作曲「幸福の硬貨」は楽譜も出版されたが、現在は版元品切れで再販の予定はないとのこと。ちょっと事情がありそうだ。



■ にほんブログ村ランキングに参加中 ■
■↓↓↓バナークリックにご協力を↓↓■
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

No title

先程、「マチネの終わりに」の宣伝番組を見て
幸福の硬貨という曲を知ったのですが、
これは林そよか版と菅野祐悟版の二つが存在する事になりますが、
普通は映画に使われた方がメジャーになるかと思います。

どんな曲か聴きましたが、林そよか版はドラマのBGMで
よく流れそうな曲でした。個人的には弾いて見たいとまでは思えなかった。
菅野版は番宣でちょっとだけ聴けました。
私は菅野版の方が好きかもしれないです。これなら耳コピも簡単そう。

この映画が大ヒットすれば、禁じられた遊びと同様に
クラシックギターブームの再来?となりますが、
そんな気配は全く感じない。大ヒットすれば、レパートリーに
して一般の方の前で弾くなんてのも良いのですが。

やっぱり、禁じられた遊びのインパクトは凄かったのだなと。
年配の方なら皆知ってますものね。逆に今の若い人は誰も知らない。

いやしかし、与太さんの「ゆり子~待ってろよ!」には深夜に大笑いしました。
それにしても、この女優さんは本当に素敵ですね。
ふわっと柔らかい雰囲気で、どこか儚げなんですよね。

Re: No title

ブチャラティ さん、こんばんは。
映画、まもなく公開ですね。ゆり子を待たせてしまいました。ごめんよ…(^^;
先日、林そよか版の楽譜を購入しました。少し前に再販されたようです。近々ブログ記事に取り上げようと思っています。
なぜ、同じタイトルで2曲あるのか、裏事情もあるようです。映画では菅野版を福山氏が実際に弾いているシーンもあるとか。禁じられた遊びのようなスタンダードになるのか…どうでしょうね。
プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
音楽とクラシックギターに目覚めて幾年月。道楽人生成れの果てのお粗末。

カレンダー
03 | 2024/04 | 05
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -
最新記事
最新コメント
カテゴリ
検索フォーム
月別アーカイブ
QRコード
QR
閲覧御礼(2010.10.01より)