ガーシュイン「パリのアメリカ人」


早いもので七月も下旬。昨年とは打って変わって長引く梅雨空。ちょいと一人暑気払いをと思い、思案の末に取り出したのはこの盤だ。


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ジョージ・ガーシュイン(1898-1937)作曲の管弦楽曲「パリのアメリカ人」手持のLP盤はワーナー・パイオニア盤のセントルイス交響楽団の芸術というシリーズ物の中の1枚。十数年前にネット経由で激安箱買いした中に入っていたもので、ガーシュインの協奏・管弦楽作品集として3枚が揃っている。1974年録音。

パリ市中を歩く軽快なステップのモチーフ、クラクションの喧騒…音を聴くだけでまだ見ぬ花の都が目に浮かぶ。ブルージーでノスタルジックな中間部を経て、再び華やかな都会の描写が続く。夕べの静けさを感じさせるようなフレーズを交えながら、最後は冒頭のテーマが戻って大団円となる。十数分のコンパクトな曲だが、しばしの暑気払いにはもってこいだ。
セントルイス交響楽団の芸術と銘打っただけのことはあって、演奏・録音とも優秀。指揮者レナード・スラトキン(1944-)はこの録音の数年あとには同団の音楽監督に就き、黄金期を迎えることになる。


デトロイト交響楽団によるライヴ。


ジーン・ケリー主演のミュージカル映画「巴里のアメリカ人」 有名なI got rhythmのひと駒。



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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