ジュリーニ&シカゴ響 ドヴォルザーク交響曲第8番ト長調



先週に続く三連休が終了。気付けばすっかり涼しくなり、九月も下旬。きょうもボチボチ仕事して、いつもの時刻に帰宅した。夜半近くなって、音盤タイム。ネットをブラブラしていて、ある記事にぶつかり、そういえば的にこんな盤を取り出した。


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カルロ・マリア・ジュリーニ(1914-2005)指揮シカゴ交響楽団(CSO)によるドヴォルザークの交響曲第8番ト長調。1978年の録音。手持ちの盤は、すでにLPからCDへ移行が進みつつあった1985年にリリースされたLP盤。すでに国内LPプレスは減少していたこともあってか、この盤はドイツグラモフォンの直輸入盤に日本語の帯が付されてミッドプライスでリリースされたている。お馴染みの黄色ラベルにもMade in Germanyの文字が誇らしげに記されている。 録音された1978年といえばショルティとシカゴ響の全盛期。デッカにぼう大な録音を残した黄金期の真っ最中だ。一方で、ショルティのやや剛直で力任せの音楽とバランスを取るように、シカゴ響はジュリーニを首席客演指揮者として迎えていた時期でもある。この盤はジュリーニがロスアンジェルスフィルのシェフに就いた時期に録音されたもので、64歳のジュリーニが充実した音楽を繰り広げている。

ジュリーニの演奏はこの時期以降、ロスアンジェルスフィルとの録音を聴くと総じてテンポは遅くなり、音楽の彫りが深くなるのだが、このCSOとのドヴォルザークには、テンポの遅さが耳につくというものでない。中庸ないしはやや遅めではあるが、音楽は淀みなく美しく流れる。ヴィオラ奏者だったジュリーニらしくといったらいいだろうか、内声部にも注意を払いオケ全体のバランスが実にいい。同時にこの曲の持つ民族的な味わいよりは、常に抑制が効かせた、正統的で古典的ともいえる表現が優先する。
第1楽章の印象的なチェロパートのメロディーからして、決して歌い過ぎず整然と響く。美しい第3楽章も過度にノスタルジックにならない。終楽章も抑え気味の悠然としたテンポで進み、シンフォニックでスケール豊かな音楽に仕上がっている。ショルティの元では、ともかくデカい音響とエネルギッシュな響きを聴かせていたCSOが、中欧の伝統あるオケのように渋い響きと柔らかいアインザッツで応えているのも興味深い。やはりオケの響きは指揮者次第でこうも変るのかと実感する演奏でもある。


この盤の音源。全楽章。


1990年ロイヤルコンセルヘボウとのライヴ。終楽章。シカゴ響との演奏より一層精緻で美しい。



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