「マチネの終わりに」劇場公開



話題の映画「マチネの終わりに」が公開となった。


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クラシックギタリストが主人公となるということで、平野啓一郎の原作が新聞連載されていたときから、クラシックギター業界関係者の間では話題になっていた。昨年映画化が決まり、福山雅治と石田ゆり子という当代の人気スターが主演するということで、日頃は地味なクラシックギター界も脚光を浴びるのではないかと期待するむきもあったようだ。原作では冒頭から、フレタだのスモールマンだの、バークリーだのバリオスだのと、クラシックギター弾き以外には馴染みのない単語が並び、映画への期待も高まる。

原作中で一つのキーとなった曲「幸福の硬貨」の楽譜が久々に再販されたので先日手に入れた。林そよか作曲。ホ長調というギターには最適の調性を取り、のびやかな響きが楽しめる。ご覧の通りの譜面で、中上級者ならほとんど初見で通せるだろう。実は映画では同じ曲名ながら別の作曲者:菅野祐悟によるまったく別の曲が使われる。なぜ別の曲が使われるのか…その辺りの事情は置くとして、映画ではこの菅野祐悟作曲の「幸福の硬貨」を福永雅治自身が実際に弾いているとのこと。福山ファンならずとも楽しみだ。


映画予告編


林そよか作曲の「幸福の硬貨」


映画で使われる菅野祐悟の「幸福の硬貨」 楽譜は未出版。この演奏は耳コピー版とのこと。



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非公開コメント

見に行きますか?

私は7:3で見に行かない感じです。
ゆり子には会いたいけど。(笑)

Re: タイトルなし

ゆり子から「逢いに来てね」と言われているので、行きますが…何か?(笑)

No title

幸福の硬貨、両バージョンを回数聴き込んでみましたが、
両者ともなかなか良いんじゃないのと感じ方が変わってきました。

正直、最初はあまりピンとこなかったのですが
林そよか版も物語に合っていて素敵です。
私も楽譜を入手してみようと思います。

それと映画版の方は主題がキャッチーで好みです。
ただ、終盤の曲の締め方が、もう少しシンプルでも良かったかなと。

誰かにもう一曲くらい作ってもらって、幸福の硬貨・組曲にすれば良いのにと思います。

それはそうと、画像に写っているギター
パコ・サンチャゴ・マリン!?。実は私もパコマリンはずっと注目していて
どうしようかなと画策していた事があります。
その時はケヴィンアラムを選びましたが、未練は少しあるのです。

今年検分したギターでは、名古屋で弾いたレオナルドプラットナーが
秀逸でした。サントスに影響されたであろうデザインと
スペインを感じさせる音+現代的な音作りで、バルベロイーホよりも柔らかく
弾きやすいギターでした。正直かなり使えるギターでした。

同価格帯では、プラットナーとパコマリンが抜きん出ていて
両者ともに性能とコスパに優れた良いギターだと思います。
コスパで楽器語っちゃいけないんですが。上質な音に比べて値段の割安感があります。個人的にはアントニオマリンよりも魅力を感じるような気がしますね。

Re: No title

パコ・マリン…まあ、バレますよね(^^; 19フレット部の処理が特徴的ですね。
知人が遊びに来た際、持参してきて、640㎜とは思えないストレートな鳴りで驚き、ひとめぼれ。低音レゾナンスはG程度ですが、6弦ローポジション全体で十分なボリューム感があり、高音も突き抜けるように鳴ります。特筆すべきは3弦のハイポジションがつまらず、2弦の同音程の音と音色感もほとんど差がありません。 他のマリン系とはかなり違う印象です。
プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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