アリシア・デ・ラローチャ スペイン物を弾く


週末の土日は、両日とも楽器遊び。きょう日曜も朝から隣ち町;高崎市のギター教室の発表会にオジャマ虫。ギターを通じて世代間交流の一日を過ごした。19世紀ギター(仏ラコート・レプリカ)で、初期ロマン派ギター黄金期の作曲家J・K・メルツの小品を2曲弾き、同じくギター音楽きっての古典的様式感と和声感を持つフェルナンド・ソルの二重奏を弾いてきた(こちらはラミレスで)。その詳細はいずれまた。…というわけで、明日から仕事という日曜の夜更け。静かにピアノ音楽を聴こうと取り出したのがこの写真の盤だ。


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10年ほど前に『20世紀のグレイト・ピアニスト』というシリーズが出た。その中の一枚、スペインのアリシア・デ・ラローチャの弾くスペイン物をCD2枚に収めた盤だ。この盤、ラローチャの演奏を聴く意味合いはもちろんだが、その前にスペインの古典から近代にかけての作品を網羅している選曲がまず秀逸だ。スペイン物というと、とかくイサーク・アルベニスや、エンリケ・グラナドスなどの近代スペインの作曲家が取り上げられることが多い。しかし、この盤ではそれらのスペイン近代の定番に加え、18世紀後半から19世紀に活躍して古典期の作曲家、マテオ・アルベニスやアントニオ・ソレルの作品が聴ける。加えて、ハルフテルやモンポウの代表作も収録されていて、ピアノを通してスペイン音楽を俯瞰するには好適のアルバムに仕上がっている。

ラローチャにとっては、もちろんこうした収録曲は『お国物』となるわけだが、天才少女としてスタートしたキャリアの中で彼女は、モーツァルトやシューマンなどのウィーン古典派の曲も得意としていた。従って、彼女の弾くグラナドスのスペイン舞曲やI・アルベニスなどの作品は実に整然とした古典的様式感の上に成り立っていて格調が高い。背筋が伸びていると言ってもいいだろう。それでいてスペイン物らしい情緒にも不足はない。

グラナドスやI・アルベニスの作品はギター弾きにとっても馴染み深いものが多いが、ギターで弾くそれらの編曲物の演奏はとかく情緒的で、ときにコブシが効きすぎることがある。ぼくも含めギター弾き諸兄諸姉は、ラローチャの弾くスペイン物を聴き、手垢にまみれていない解釈を参考にすべし…といったところだろうか。


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お疲れ様です

ソロ&二重奏
うまくいきましたか?

お疲れの様子
「ソレ」「ポンモウ」に…
うかがえますv-8

Re: お疲れ様です

Mazaさん、こんにちは。

あらら、読み返してみたら、ご指摘の通り。やはりお疲れモードでした、
ソレス⇒ソレル、ポウモウ⇒モンポウ、修正しておきました。
昨日のステージは自己評価60点ながら、大きな破綻はなく完了。メルツを2曲
弾いた19世紀ギター;水原ラコートの音は、300名収容のホールによく響き、評判
上々でした。ソルの二重奏OP.55はラミレスで臨み、こちらも相方先生のエルナン
デス・イ・アグアドに伍して、まずまずの響きでした。
…というわけで、内輪ネタでした。

プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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