ドヴォルザーク「チェコ組曲」



気付けば世間はクリスマス。年追うごとに季節感乏しく、きょうもいつもの通りの一日。程々に仕事をし、いつもの時刻に帰宅した。ひと息ついて何気なく音盤棚は眺めていたら、この盤と目が合って取り出した。


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アンタル・ドラティ(1906-1988)指揮デトロイト交響楽団のコンビによるドヴォルザークの管弦楽曲集。1978年から1983年にかけての録音。収録曲は以下の通り。

・チェコ組曲 ニ長調 作品39
・プラハ・ワルツ
・弦楽のための夜想曲 ロ長調 作品40
・スラヴ狂詩曲 第3番 変イ長調 作品45
・アメリカ組曲 イ長調 作品98B

ドヴォルザークの管弦楽曲と言えば、スラヴ舞曲やいくつかの交響詩、弦楽のためのセレナーデなどが有名だ。この盤に収録されているチェコ組曲やアメリカ組曲は耳にすることは多くない。ぼくもこの盤を手に入れるまではまともに聴いたことがなかった。のだめカンタービレ(…もう十年以上前のことかぁ…)がヒットした際、劇中このチェコ組曲の中の第2曲ポルカが使われて有名になった経緯がある。そのポルカに限らず、チェコ組曲を構成する五つの曲ははいずれも親しみやすいメロディーと郷愁にあふれた曲想とを持ち、美しい。プラハ・ワルツは堂々とした立派なウィンナワルツだし、弦楽のための夜想曲も限りなく美しい。いずれも、もっと聴かれてもいいように思うがどうだろう。
オーケストラビルダーとして名高い職人指揮者:ドラティはいくつかのオーケストラの再興に尽力したが、デトロイト交響楽団もその一つ。メリハリのあるデッカの優秀録音も相まって、ロマンと郷愁に満ちたドヴォルザークを堪能できる好アルバムだ。


この盤の音源。チェコ組曲:ポルカ


同 プラハ・ワルツ



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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