チョイと宅録 佐藤弘和「音楽エッセイ~ギターソロのための24の小品集~」



先回に続き、久しぶりの宅録をアップ。広げた楽譜は佐藤弘和「音楽エッセイ~ギターソロのための24の小品集~」。佐藤氏が亡くなった翌年2017年春に現代ギター社より出たもの。そのタイトル通り24曲の小品から成る曲集。


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佐藤弘和氏の訃報に触れたのは2016年暮れ。クリスマスを前にした寒い日だった。数年前から体調を崩し、一進一退と聞いていたが、その年の夏から病状悪化し闘病生活を送っていた。順天堂大学の病床に有りながらも音楽への思い変わらず、その年の7月から9月に間に集中的に作られた、曰く「順天堂ピース」。ギターを抱えられない状況ゆえに、頭の中だけで考え手書きで五線紙に書き付けるというスタイルで作ったそうだ。 いずれも1分前後の小品ながら、佐藤作品らしいわかりやすいメロディーと心地良い和声に彩られていて、次々にページをめくって弾き進めたくなる。そしてそれぞれに曲に付された短いタイトルから、病床でそれを作ったときの佐藤氏の思いが伝わってくる。

先回の記事に貼った動画と同じ晩。自宅リビング前の廊下にて録音。ガランとした廊下でナチュラルな残響があり、弾いていると気分がいいのだが、こうして録音されたものを聴くと、高音寄りのバランスで安っぽい響き過多に感じられる。先回同様、深夜の廊下で天井からの灯りは乏しく、何やら怪しい雰囲気MAX。寒さもあって分厚いセーターを着こんで、はなはだ不細工だがご容赦のほどを。また初見+αゆえテンポや強弱も吟味せず、楽譜の読み違い弾き損じあるが、併せてご勘弁下さいませ。


「ギターソロのための24の小品集」から「目覚め」


「ギターソロのための24の小品集」から「ある日の悲しみ」 5分の4拍子


「ギターソロのための24の小品集」から「穏やかなメヌエット」



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充分素晴らしい演奏です。
音質も良いと思います。
高音過多な気がしてるのは本人だけ。楽器から直の音を聴くと、録音されたものは大抵低音が足りなく感じるものです。マイク&スピーカーの限界でしょう。

Re: タイトルなし

お優しい、みっちゃん様…(^^
弾いている本人はその時の生音を知っているので、録音されたものに違和感をもつのでしょうね。ラミレス嬢の評価を落とさぬよう、精進いたしましょう。
プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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