「タンゴの歴史」で遊ぶ



しばらく前のことになるが、笛吹き名人の知人が楽器(フルート)をもって遊びに来てくれた。彼とはお互いが還暦を過ぎた数年前に知り合い、これまで機会をみつけて何度が一緒に合わせて楽しんだ。彼の腕前からするとぼくのギターなどではまったく申し訳ないのだが、ギター弾きが周囲にいないということもあって、ギター伴奏曲の相手として付き合ってくれている。かねてより拙宅で音盤試聴をしたいとのリクエストがあり、今回都内の自宅から当地まで足を運んでくれた。


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拙宅に到着するなり、ちょっと合わせましょうかと、ピアソラの人気曲、フルートとギターのための「タンゴの歴史」を合わせた。曲は4つの楽章(ボーデル1900、カフェ1930、ナイトクラブ1960、コンサート現在)からなる。80年代の終わりあたりからピアソラ人気が上昇する中、この曲の楽譜が出版されるとフルート吹きがプロ・アマこぞって取り組んだ。しかしギター伴奏の難易度が高いため、中々ギター弾きが見つからないという状況になったという。結局その後ピアノ伴奏譜が出ることになった。ぼくも数年前にチェロ弾きの知人が合わせたということで楽譜を手に入れたが、ギターパートはプロあるいはアマチュア上級でないと全楽章を対応するのは難しいのではないだろう。今回もぼくのギターがすぐ対応できそうにないので、前半の二つの楽章だけを合わせた。

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練習を積んだわけでもなく、他人にお聴かせするようなものではないが、せっかくなので記録として残しておこうと録った音源を貼っていく。ボーデル1900は軽快なフルートのパッセージとそれに呼応するリズミックなギターとで曲が進む。カフェ1930は深い抒情をたたえたメランコリックな旋律が印象的かつ美しい。駆けつけ三杯いきなり音出しの演奏だが、知人のフルートの腕前は相当なものであることがわかるだろう。ギターの方は準備らいし準備もなく初見プラスアルファのお手合わせ。どうか諸々ご勘弁下さいませ。

第1曲「bordel1900」抜粋
レコーダをポンと置いたらこんなアングルに。ギターはレコーダのマイクに対してそっぷを見ているのでレベルが低い。ヘッドフォンで聴いてもらえれば少しはバランスが取れるかと。


第2曲「cafe1930」抜粋



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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