ロッシーニ・クレシェンド セラフィンのロッシーニ序曲集



穏やかな日曜日。午前中、旧友のギター弾きY氏が来宅。昼過ぎまで二重奏やら音楽談義で楽しく過ごした。高校・大学を通じて1年上だった彼とはこの3月にネット上のコミュニティーで偶然巡り合い、30年ぶりの再会を果たした。それを機に、19世紀の古典ギター全盛期に使われていた楽器を使った二重奏を楽しんでいる。4月には川越で行われたイベントでパガニーニの協奏ソナタを合わせ、今回は7月末のイベントに向けて何かやろうかという相談。未確定だが、メルツ作曲のNaenien Trauerliederの3曲と、カルリのお馴染みの作品34を取り上げることで本日仮決定となった。

彼が持参した楽譜を初見で合わせながら曲決めをしたのだが、その中に、ジュリアーニが編曲したロッシーニの歌劇『セヴィリアの理髪師』序曲があった。当時、人気の歌劇の新作が上演され市中の人気を得ると、それらのギターアレンジやピアノアレンジの楽譜がすぐに出版された。人々は家庭やサロンでそれを弾き、時には一緒に歌い、楽しんだ。ジュリアーニやメルツには実に多くの歌劇からの編曲物があって、往時のこうした需要の多さや人気をうかがい知ることができる。事のついでに原曲を聴こうかと、トゥリオ・セラフィン指揮ローマ歌劇場管弦楽団のレコードを取り出して二人で聴いた。


DSCF7655.jpg  DSCF7666.jpg


根っからのオペラ指揮者だったセラフィンによるこのロッシーニ序曲集は、正にイタリアの劇場で聴く序曲の味わいだ。細部のアンサンブルに難がないとは言えないが、それより何より正にこれからオペラが始まるという空気を感じさせる勢いがある。伸びやかなカンタービレ、やや過剰ともいえる抑揚、そして序曲の最後でテンポと音量を上げながら高揚する、いわゆるロッシーニ・クレッシェンド、いずれもピタリと決まり、爽快、痛快の一言だ。
ジュリアーニの編曲も中々よく出来ていて、少々練習が必要ということで今回はボツにしたが、名手が二人揃えば、管弦楽に匹敵する迫真の演奏も可能だ。YouTubeに達者な演奏があったので、原曲と併せて貼っておこう。


<ジュリアーニ編のギター二重奏版>


<原曲>




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ラミー

与太郎さんのラミー
だいぶ鳴るようになってきましたネ
もうほとんど復調でしょう
モダンギターとの併用が可能で味のある楽器です

やはりオリジナルを持つと、いいでしょ!

テルツとの二重奏は予想以上にいい響きです
同じ音域の楽器の二重奏よりも複雑で効果的ですネ
次回の練習時には本物のテルツを持参しますv-218

Re: ラミー

Mazaさん、コメントありがとうございます。

ラミーは少しずつ眠りから覚めつつあることを実感しています。
お預かりしている、フリードリッヒ・シュナーを比べ、鳴りの
状態は遜色ないか、むしろ上とさえ感じます。最初、水原ラコート
の音量を比べたのが間違いでした(^^;

ラミーのよさは低音・高音のバランスの良さですね。低音も
基音の低い音がしっかり出ています。
フレットのバリ(指を引っ掛けてしまいそう)とナットの調整だけ
近々済ませようと思っています。
プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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