チョイと宅録 佐藤弘和・小品集



先週までの肌寒さはいずこへ。関東では一昨日には一気に真夏日到来。昨日も少し動くと汗ばむほどの天気だった。連休入りするも平時と変わらず。少々の野暮用と日常雑務で日が暮れた。今年に入ってから楽器を手にする時間が少し増えたのだが、その勢いで先日またまたチョイと宅録。取り出した楽譜はこれ。


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佐藤弘和「音楽のエッセイ~ギターソロのための24の小品集~」。佐藤氏が亡くなった翌年2017年春に現代ギター社より出たもの。そのタイトル通り24曲の小品から成る曲集。少し前にもこの曲集から何曲か弾いてアップした。この曲集の成り立ちについては、そのときの記事に書いた通り。佐藤氏の死後いくつかの小品集が出ているが、その中では技術的な難易度は低めで、アマチュア中級レベルなら初見で程々に弾けるだろう。より大きな曲に取り組んでいる上級者にはよい箸休めとして、気分転換以上の楽しみを与えてくれるに違いない。きょうは先日の続きで24曲の中から以下の3曲選んで弾いてみた。

「鳥が飛ぶ」 「過ぎ去りし風景」 「古風なロマンス」

この曲集の収録曲には佐藤氏による作品解説が付されている。それによると…
「鳥が飛ぶ」…鳥がすばしっこく、あっという間に飛んでいくようにすぐに終わってしまう曲。明るい南国の島のイメージ。ホ長調8分の3拍子。
「過ぎ去りし風景」…自分の好みのスタイルを意識して作った。<素朴な歌>もそうだが、揺れるような3拍子、モード(旋法)風な和声を使用。イ短調4分の3拍子。
「古風なロマンス」…出だしですぐわかるように、これは”禁じられた遊び”の真面目なパロディー。原曲そのもののイメージで。ホ短調4分の3拍子。

今回は以前から使っているZOOM社のお手軽レコーダーQ2HDを使用。何となく置いたアングルのまま録音。決して右手メインに見せようなどという意図はありません(^^; 同じ室内にあるwifiルータの影響でジーっと唸るような雑音が混じってしまった。弾き損じ共々ご容赦下さいませ。使用楽器は田邊雅啓ロマニリョスモデル2004年。前日、弦交換をしたばかりだったが、どっしりとした低音、張りと艶のある高音とで気持ちよく鳴ってくれた。もう少しきちんと弾かないと、楽器に申し訳ない気分だ。


「鳥が飛ぶ」


「過ぎ去りし風景」


「古風なロマンス」



これまで録音した佐藤弘和作品全25曲の再生リスト。録音時期・状態、使用楽器等まちまち。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLjAvYRun0efOcNIGHTFQEPoaBXUEPc4qE


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佐藤さんの曲

佐藤さんの曲 秋のソナチネ かなり追い込んで弾いてます。弾きこんでいくうちに発見がいろいろある曲で素朴な歌もそうですが、こんな曲すぐ弾けるわという初見から仕上げていくなかで音楽的に弾くとは何かを教えてくれますね。

Re: 佐藤さんの曲

通りすがりさん、コメントありがとうございます。
秋のソナチネに取り組んでいるとのこと、素晴らしいですね! 私も時々楽譜を開いて弾くことがありますが、とても追い込むまでいかず、ちょこっと弾いて、それでおしまい。進歩がありません。佐藤作品はクラシカルな様式感の中に、モダンな和声が盛り込まれていて、現代風のセンスを楽しむことが出来ますね。残された作品はこれからもずっと弾き継がれていくものと思います。
プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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