ケイコ・リー「イフ・イッツ・ラヴ」



ひと月ちょっと前から始まった在宅勤務と通常出勤のシフト。その後、在宅勤務の比率が高まってくると、時折りの通常出勤が妙に負担に感じられるようになった。先日も連休をはさんでの久しぶりの出勤で朝から頭痛に見舞われ往生した。その日の帰宅後、頭痛を癒そうと取り出したのがこの盤だ。


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ケイコ・リー(965-)のアルバム「イフ・イッツ・ラヴ」。1998年録音。手持ちの盤はリリースされて間もない頃に手に入れたもの。記憶が定かではないが、ジャケ買いの可能性濃厚な1枚だ。ケイコ・リーがアルバム「IMAGIN」でデビューしたのが1995年。その後数年間で一気に人気を得て、アルバムも矢継ぎ早にリリースした。本作は1998年の録音で彼女の4枚目のアルバムにあたり、EW&F、クルセイダーズ他ポップス系の名曲を中心に取り上げている。ポップスには不案内なので、オリジナルとの違いを語ることも出来ないが、フュージョン系ありR&B系ありの大人向けのポップスアルバムという風情だ。

元々はピアノ弾きでキャリアをスタートさせ、その後ヴォーカルに転向したケイコ・リー。その個性は何といっても一度聴けば忘れないその声質にある。そしてその個性でどんな曲も自分の世界に引き込んでしまう。リアルな録音も素晴らしく、ヘッドフォンで聴いていると目の前で彼女が自分のために歌ってくれているのではないかと錯覚するほどだ。ロン・カーターやジョー・ヘンダーソンJ他バックのインストゥルメンタルのセンスも抜群。在宅勤務の合間をぬって久々に出勤し、いつになく消耗したオッサンにはもちろんだが、元気な諸兄にもお薦めだ。


手持ちの盤からアップした。スローボッサ調の「Never Let Me Go」


同。アルバムのタイトルチューン「If it's Love」


ライヴでの「Night and Day」


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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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