ケニー・バレル 「Introducing Kenny Burrel」



降ったりやんだりの日々。6月最後の週末金曜日。さて今夜はジャズにしようかと思い、こんな盤を取り出した。


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モダンジャズギターの第一人者ともいうべきケニー・バレル(1931-)のブルーノートにおけるデビュー作をなった「Introducing Kenny Burrel」。1956年の録音。収録曲は以下の通り。

1.This Timethe Dream's on Me
2.Fugue 'n' Blues
3.Takeela
4.Weaver of Dreams
5.Delilah
6.Rhythmorama
7.Blues for Skeeter

この盤が録音された50年代半ばといえば、ジャズにおけるギターの存在も定着。このケニー・バレルを始めとし、バニー・ケッセル、ジム・ホール、さらにはタル・ファーロウ、ウェス・モンゴメリーと続くジャズーギター黄金期ともいうべき幕開けの時代だった。中でもケニー・バレルは、ブルースフィーリングの色濃いプレイで存在感を示した。このアルバムでも彼のオリジナル作である「Fugue 'n' Blues」では、タイトル通りフーガの様式を借りてブルージーなソロを展開している。またこのアルバムでは、モダンジャズには比較的珍しく、リズムセクションにコンガが加わっている。そして「Rhythmorama」は丸々1曲がドラムとコンガの掛け合いで、ギターもピアノも登場しない。叩き物が好きなファンはちょっと得した気分になるだろう。タル・ファーロウのテクニカルでスムースなプレイも好きだが、時にはやはり土の匂いを感じるブルースフィーリングを伴ったケニー・バレルも聴きたくなる。


「This Timethe Dream's on Me」


美しいバラードプレイが聴ける「Weaver of Dreams」


「Fugue 'n' Blues」


アルバム全曲の再生リスト
https://youtu.be/lzBD5ymAP6c



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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