アンヌ・ケフェレックのショパン
週半ばの水曜日。コロナ禍影響の業務遅延を取り返すべく本日も業務に精励。19時過ぎに帰宅した。軽めの夕飯を取り、風呂で汗を流し、さてひと息ついて音盤タイム。久々にこんな盤を取り出した。

アンヌ・ケフェレック(1948-)のショパンアルバム。彼女がまだ二十代半ばだった1973年の録音。日本ではキュートなヴィジュアルも手伝って人気が出だした頃だ。それにしても新人としてのショパンアルバムで、玄人好みのスケルツォと即興曲を選ぶというのは中々渋い選択だ。彼女の意志もあったろうし、取り巻きも単なるスター作りという姿勢ではなかったのだろう。ライナーノーツをみると使用ピアノとしてスタインウェイがクレジットされている。収録曲は以下の通り。
1. スケルツォ第1番ロ短調 Op.20
2. スケルツォ第2番変ロ短調 Op.31
3. スケルツォ第3番嬰ハ短調 Op.39
4. スケルツォ第4番ホ長調 Op.54
5. 即興曲 第1番変イ長調 Op.29
6. 即興曲 第2番嬰ヘ長調 Op.36
7. 即興曲 第3番変ト長調 Op.51
8. 即興曲 第4番嬰ハ短調 Op.66「幻想即興曲」
若々しくスッキリとした解釈のショパン。スケルツォの演奏は技巧と力を前面に出した演奏になりがちだが、そうした力とエネルギーで押し切るようなところがない。フォルテシモの和音も決して重く濁った響きにはならず、速いスケールなどもインテンポでさらりと弾き切る。ゆっくりとして抒情的なフレーズももたれ過ぎないで進む。こうした解釈はポロネーズやマズルカではやや淡白な印象になるかもしれない。もっとショパンのルーツであるポーランドの土の匂いがほしいと。 しかしこの盤のスケルツォや即興曲のように、洗練とインスピレーションをベースにした曲では彼女の資質と解釈をピタリと合っているように感じる。この盤はショパンをフランス側からとらえた演奏と解釈とも言える。70年代仏エラートとのシンプルで上品なジャケットデザインと整った録音もこの演奏に似つかわしい。
この盤の音源。「幻想即興曲」
同スケルツォ第2番変ロ長調
最近の演奏。バッハの協奏曲ニ短調BWV974(原曲マルチェッロ)の第2楽章。
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