アンヌ・ケフェレックのシューベルト



先日来聴いているアンヌ・ケフェレック。手持ちの盤がもう一枚あったので取り出した。


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アンヌ・ケフェレック(1948-)が弾くシューベルト。即興曲作品90の4曲と楽興の時作品94が収録されている。1973年1月のリリース。当時まったくの新人としてスカルラッティのソナタ集でデヴューしたケフェレックの2枚目のアルバムで、見開きジャケットには吉田秀和氏のレヴューも記載されている。A面のシューベルト即興曲に関しては、学生時代に聴き親しんだヘブラー盤がインプットされている。記憶に彼方にあるヘブラーの演奏に比べると、このケフェレックの演奏はやや速めのテンポで軽快に進む。この曲はもっと抒情的だったはずと思いながらも、すっきりとしたケフェレックの演奏は当時二十代前半だった彼女の若々しさの表れと思うと、これはこれで心地よい。片面だけにしておこうと思ったが、盤を裏返してB面の楽興の時も続けて聴いた。こちらも同じ方向性の演奏。やや速めのテンポですっきりした解釈。少々淡白といえなくもないが、おそらく19世紀当時のスタンダードな演奏はこれ位のテンポ感覚だったかもしれない。音色も穏やかな印象と感じていたら、ピアノはベーゼンドルファーと記されていた。今宵のナイトキャップにはちょうどよい一枚だった。


この盤の音源。即興曲作品90第3番変ト長調


同第2番変ホ長調


楽興の時第3番ヘ短調


2013年のケフェレックの演奏。バッハ、マルチェルロ、ヴィヴァルディなどを味わい深く弾いている。



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