木住野佳子 「Photograph」



関東地方は先週末に梅雨が明け、その後の連日の暑さに加え、収束どころか再燃のコロナ禍。開放的な夏とはならず、何となく息苦しい日が続いている。そんな中、本日も健気に業務に精励。8時少し前に帰宅した。ひと息ついて夜半前の音盤タイム。今夜はちょっと甘口のジャズを聴きたくなって、こんな盤を取り出した。


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木住野佳子のセカンドアルバム<Photograph>。1996年録音。収録曲は以下の通り。スタンダードを中心に彼女のオリジナル曲も交え、ピアノトリオと一部でギターを加えたカルテットで演奏している。

01.ナイト・アンド・デイ、02.スカボロ・フェア、03.デザート・アイランド、04.オール・ブルース、05. ロンギング・フォー・ユー、06.アローン・トゥゲザー、07.フォトグラフ、08.不思議の国のアリス、09.オン・グリーン・ドルフィン・ストリート、10.ラヴ・ダンス、11.Jズ・ワルツ、12.オータム

木住野佳子はすでにデヴューから四半世紀。ぼくはたまたまではあるがデヴュー当時に出会って初期のアルバムを何枚か続けて聴いてきた。桐朋在学中からジャズやフュージョンのセッションをこなし、その実力はよく知られていた彼女だけに、リリースされたアルバムはいずれもジャズテイストながらも今風のポピュラリティーも持っていて聴きやすく、それでいて安っぽくない上質なセンスに満ちている。このセカンドアルバムもどこから聴いても、いつ聴いても、疲れた気分をほぐしてくれる。彼女のアルバムはジャズの中でもいわゆるスムースジャズといわれるカテゴリーに入るのかもしれない。ぼく自身はスムースジャズのたぐいはあまり好まないのだが、彼女のアルバムで聴くオリジナルやスタンダードは、成り行き任せのアドリブではないしっかりとした構成感と、何かしら日本歌謡曲の伝統とを感じて、例外的に気持ちよく聴ける。

この盤の音源。<On Green Dolphin Street>


彼女のオリジナル曲<Nostalgia>。30秒ほどのイントロののち、都会的でジャジーなスローボッサが続く。


数年前のライヴにまつわるPV。



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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