ベルガンサ「代官と粉屋の踊り」



先回のグラナドスで思い出し、スペイン物の流れでこんな盤を取り出した。


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テレサ・ベルガンサ(1933-)がスペイン・ラテン系歌曲を歌った「The Spanish Soul」と題された3枚組。もともとクラヴェスレコードから出ていたものを、例によってブリリアントレーベルがライセンスを受けてリリースした盤。指揮者ヘスス・ロペス=コボスの盤を探しているときに出くわして手に入れた。あまり聴く機会がない曲の入っているので、少々長くなるが収録曲を以下にリストしておく。

DISC-1
・ファリャ:「代官と粉屋の女房」
・ファリャ:7つのスペイン民謡

DISC-2 スペイン歌曲集
・グラナドス:「トナディーリャス(昔風のスペイン歌曲集)」~「悲しむマハ」第1~3番、「内気なマホ」、「控えめなマホ」「トラ・ラ・ラとギターのつまびき」
・トゥリーナ:「カンシオン形式の詩」Op.19~「献呈(ピアノ独奏)」「けっして忘れないで」「唄」「二つの恐れ」「恋に夢中」
・トゥリーナ:「サエタ」「幻影」op.37-5(「セビーリャへの歌」より)「ファルッカ」op.45-1
・グリーディ:「6つのカスティーリャの歌」~「向う、あの山の高みに」「夜番さん!」「スカーフで誘え、牡牛を」「あんたのハシバミの実は欲しくない」「当ててごらんと言ったって」「サン・ホアン祭の朝」
・トルドラ:6つの歌~「陽気な羊飼いの娘」「母さん、ぼくは一対の目を見た」「サン・ホアン祭の朝」「誰も幸せにはなれまい」「小唄」「お前を知ってから」

DISC-3 エマよさようなら~南米歌曲集
・ヴィラ=ロボス:「こわれたギター」「さよならエマ」「18世紀の詩人の歌」「古風なサンバ」「希望」「シャンゴ」
・ブラーガ(1888-1948):「オキニンバ」「草むしり」「子守唄」「聖ジョアンのわらべ歌」「新しい機械」「小さな家」
・グァスタビーノ(1912-):「二人兄弟のミロンガ」「兄弟よ」「チャパナイのブドウの木」「バラと柳」「パンパマーパ」「鳩のあやまち」「渇きの底から」「きれいな柳の枝」「サン・ペドロの男」

テレサ・ベルガンサ(M)
フアン・アントニオ・アルバレス・パレホ(p)
ヘスス・ロペス=コボス(指揮)
ローザンヌ室内管弦楽団[DISC-1]
録音:1986年[DISC-2] 1983年[DISC-1,3]

今夜はこのうち1枚目をプレイヤーにセットした。さきほどからヘスス・ロペス=コボス指揮ローザンヌ室内管弦楽団によるファリャの「代官と粉屋の女房」が流れている。

のちに「三角帽子」として再構成されることになるこの「代官と粉屋の女房」。当初パントマイムの音楽として1916年に完成したという。1管編成と弦5部にピアノ、打楽器は無しという小編成オケを前提に書かれている。「三角帽子」と同じく二幕構成ながら、「三角帽子」にあるトランペットとティンパニによる景気のいい「序奏」や有名な「粉屋の踊り」などはなく(「粉屋の踊り」の出だしだけがある)、また打楽器も使われないことから、全体的な印象はかなり異なる。 「三角帽子」の華麗なオーケストレーションに馴染んだ耳には少々地味に感じるが、スペインの片田舎風情としては、むしろこのくらいの響きの方が適当かもしれない。打楽器なしでも弦楽群の刻むリズムは十分躍動的だし、木管群のソロもひなびた味わいで中々聴かせる。

1983年のデジタル録音。高音質で評判だったクラヴェスレコードの録音ということもあって、小編成ローザンヌ管の美しい響きが部屋に満ちて心地よい。前後左右の広がりに加え、コントラバスの最低音もダブつかずしっかり聴こえてきて、小編成オケの響きを堪能できる。


この盤の音源。第1部&第2部


こちらは改編後お馴染みの<三角帽子>踊り付き。スペインの指揮者ファンホ・メナとBBCフィルによるプロムスでの演奏。粉屋の踊りは19分30秒から。



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