ソニー・クラーク「Cool Struttin'」



きょうは立春。まだまだ寒い日があるものの、夕方の明るさに春の兆しも感じる。
週半ばの水曜日。今週も相変わらず在宅勤務と通常出勤の組み合わせシフトで業務遂行中。きょうは出勤。年度末3月納期の案件がそろそろ気になるところだが、焦っても仕方ないと勝手に店じまい。7時を少し過ぎた頃に帰宅した。ひと息ついて、さて…先月の三シバリから解放されたので、今夜はこんな盤を取り出した。


202102_Cool_Struttin.jpg


久しぶりのジャズ。それもド定番中のド定番。名前を挙げるのも恥ずかしいほど有名な「Cool Struttin'」。ソニー・クラーク(1931-1963)のリーダーアルバムにして、おそらく日本でもっとも多くのセールスを記録した盤の一つ。1958年録音。手持ちの盤は90年代初頭の輸入盤。収録曲ほか以下の通り。

1. Cool Struttin'
2. Blue Minor
3. Sippin' At Bells
4. Deep Night
5. Royal Flush
6. Lover
 ソニー・クラーク(p)、アート・ファーマー(tp)、ジャッキー・マクリーン(as)、
 ポール・チェンバース(b)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)
 (5.6.はこの盤のみのボーナストラック)

50~60年代ジャズアルバムのジャケットデザインは、当時の気鋭デザイナーの手による力作が多い。この盤のジャケットもそうした印象的なものの一つだろう。朝のNYの街をこれから仕事に向かうのだろうか、タイトスカートとヒールで歩く女。その向こうにはコートをまとった男…。いくらでもストーリーが浮かびそうなデザイン。

ソニー・クラークは当時米国ではほとんど無名といってもいい存在だったそうだ。日本でのこの盤の売れ行きに、当のブルーノート社は驚きをもって接したという。それはともかく、この盤が日本人好みであることに間違いはない。第1曲のタイトルチューン<Cool Struttin'>のミディアム・スローでジャズの流れに身体を慣らし、その後は軽快なテンポの曲が続く。いずれもメロディーが明快でコード進行も分かり易い。難解な語法はほとんどなく、すんなり耳に入ってくる。根っから陽気という感じではなく、適度な暗さと湿度感がある。純粋に曲の成り立ちや個々のプレイに聞き耳を立てると、少々食い足らない感が無きにしもあらずだが、トータルとして万事中庸を好むマイルドな日本人気質にジャストフィットだろう。


<Deep Night>


<Sippin' at Bells>


<ジャズの100枚>と称する企画のプロモーションにこの盤が選ばれMVが作られた。起用されたのはこの人。


同メイキング。こうなると、もう曲はどうでもいいかぁ(・_・;…



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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