チェリビダッケのベートーヴェン交響曲第4番変ロ長調



寒さもピークアウト。とは言え三寒四温で通勤時のコートも春物、冬物と忙しい。さて週半ばの木曜日。先回の記事で思い出し、続けてこんな盤を取り出した。


202102_Celibidache_LVB_4.jpg


セルジュ・チェリビダッケ(1912-1996)とミュンヘンフィル(MPO)によるベートーヴェンのアルバム。第4番変ロ長調と第5番ハ短調「運命」が収録されている。先回の記事に書いたMPOとの一連のライヴ録音中の一枚。今夜はそのうち第4番を聴くことにした。1995年ミュンヘン・ガスタイクでの録音。

晩年のチェリビダッケと聞いて想像できる展開の演奏。しかし、こう来るだろうと分かっていて、その通りの展開となりながら、やはりその素晴らしさに打ち震える。提示部の繰り返しなしで、ベートーヴェンの交響曲の中では小規模なこの第4番に37分を要している。第1楽章の序奏はまるで葬送の音楽のようだ。主部に入っても落ち着いたテンポ。しかし、一時として弛緩することなく、音楽は豊かに進む。第2楽章アダージョの構えの大きさは比類がない。晩年どうしの比較として、カラヤンが1986年に来日した際の東京文化会館での第4番第2楽章が9分48秒。チェリのこの演奏はなんと13分18秒。ちなみの他の楽章は大きな差がない。一音一音が意味深く響き、弦と管の掛け合いではこんなフレーズがあったのかと今更ながら気付く。後半の第3・4楽章も弦のフレーズ、管のひと吹き、低弦群の経過句、それぞれが明確に提示され、この曲の構造的な骨格がよく見通せる演奏だ。ジャケットの大きく写る不敵な笑み同様、やはりチェリは唯一無二だ。


手持ちの盤からアップした。第4番第1楽章


同 第4番第2楽章



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No title

チェリビダッケのベートーヴェン、いいですね。ステレオがあれば、感動的な音でしょうね。お恥ずかしい限りですが、私の家には、ラジカセしかないので、交響曲を聞くのはつらいです。ベートーヴェンは、編成が小さいペーター・マーク:パドヴァ・ヴェネート管弦楽団で何とか聞いています。

Re: No title

osaka59さん、こんばんは。
チェリビダッケ…やはり別格ですね(^^ ラジカセでも適当なヘッドフォンを挿せば十分楽しめるように思いますが、いかがでしょう。あるいはネットを見ているパソコンやスマートフォンにヘッドフォンというスタイルでもYouTube音源なら十分かと。私も最近はパソコンにヘッドフォンを挿して「ながらリスニング」ばかりです。ペーター・マーク&パドヴァ・ヴェネート管弦楽団はモーツァルトの交響曲集が手元にあります。
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