カラヤン&VPO「ウィンナワルツ集」



先日来聴き出したカラヤン&ウィーンフィルのデッカ録音から、きょうはこの組み合わせならではの一枚を取り出した。


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カラヤン&ウィーンフィルによるウィンナワルツ集中。50年代終わりから60年代初頭の英デッカ録音中の一枚。手持ちの盤は先日の「惑星」同様、70年代中庸にキングから出ていた廉価盤シリーズのもの。リサイクルショップのジャンク箱にて100円で捕獲したものながら、盤質きわめて良好の拾い物。収録曲は以下の通り。

A面
・J.シュトラウス2世:喜歌劇『こうもり』序曲
・ヨーゼフ・シュトラウス:ワルツ『うわごと』
・J.シュトラウス2世:『アンネン・ポルカ』
B面
・J.シュトラウス2世:喜歌劇『ジプシー男爵』より序曲
・J.シュトラウス2世:『狩のポルカ』
・J.シュトラウス2世:『ウィーンの森の物語』

ウィーンフィルの「惑星」というと、少なくても60年代初頭には意外性MAXの選曲だったろうが、ウィンナワルツ集となれば、これはもう直球ど真ん中のストライクとでもいうべき盤だ。そしてその期待通り演奏も素晴らしい。今ほどグローバルになっていない時代、ウィーンフィルには(ベルリンフィルも)まだ女性団員は皆無、コンサートマスターはボスコフスキー…つまりはひと昔、ふた昔前のウィーンフィルの音色と歌い口が楽しめる一枚だ。

ここでもカラヤンは手兵ベルリンフィルとの録音と異なり、ウィーンフィルの自主的な演奏スタイルや音色感に多くを任せている感があり、ほとんどスタジオライヴを思わせるノリの良さがある。といっても、それは同じ60年代のボスコフスキー盤などで聴けるウィーン訛り、ローカルな味わいではない。音楽の枠組みはずっとシンフォニックで華麗な響きに満ちているし、例えば「こうもり序曲」のコーダのように圧倒的なスピード感でモダンなスタイルを感じさせる箇所も多い。そしてこの盤も当時のデッカ録音の優秀さが光る。艶やかかに歌いぬくヴァイオリン群、コントラバスの深い響き、やや遠めながらチャーミングな木管群の音色(特にオーボエ!)など、ジャンクボックスから拾ってきた半世紀前の廉価盤であることを忘れる。


この盤の音源。・J.シュトラウス2世喜歌劇「こうもり」序曲


同 J.シュトラウス2世「ウィーンの森の物語」



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