ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番ハ短調



連休気分も抜けて…いや、去年に続き休み気分になることもなく暦だけが進み、業務も再開。かなり不自由な在宅勤務を強いられながら、まるで一年前から時間が止まっているような錯覚さえ覚える。さてブツブツ言いながら本日も業務に精励。帰宅後ひと息ついて、先日のショスタコーヴィッチで旧ソ連時代の思い出し、こんな盤を取り出した。


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第一回チャイコフスキーコンクール(1958年)の覇者:ヴァン・クライバーン(1934-2013)が弾くラフマニノフのピアノ協奏曲第2番ハ短調。フリッツ・ライナー(1888-1963)指揮シカゴ交響楽団がバックを付けている。1962年録音。手元の盤はコンドラシンとのチャイコフスキーがカップリングされた1965年の国内盤。例によって十数年前の出張の折、大阪梅田の名曲堂阪急東通り店にてに手に入れた。クライバーンとこの盤の収められている2曲の録音経緯について解説する必要はないだろう。

ラフマニノフのこの曲を初めて聴いたのは大学1年のときだったろうか。FMエアチェックのカセットでこの上なく甘美なメロディーを聴きながら、二十歳になるかならないかの生意気盛りで、大の男が聴く音楽じゃないなあと斜に構えながらも繰り返し聴いていた記憶がある。よくよく聴くと何のことはない、男のセンチメタリズムの塊のような曲だ(今どきの表現ではないかもしれないが)。

剛直ともいえるほどライナー&シカゴ響のバックにのって、クライバーンのピアノも負けずと力にあふれた演奏を繰り広げる。しかしチャイコフスキーならいざ知らず、いくらロシアンピアニズムの典型とはいえラフマニノフは力一辺倒ではうまくいかない。若きアメリカンドリームで一夜にしてスターになった彼に、男のセンチメタリズムなどは縁なしだったのかもしれない。演歌の一発屋ではないが、クライバーンはこのときをピークにパッと咲いた花がそのまましぼむように忘れられたピアニストになり、2013年2月に78歳で亡くなった。そんな歴史を感じつつ聴くと、また趣きが変わるから不思議だ。


この盤の音源。全3楽章。


この曲の第3楽章。エレーヌ・グリモーのピアノ。アバドとルツェルン祝祭管。1分55秒過ぎからの第2主題はこの曲を象徴する大甘のフレーズだ。


のだめカンタービレでこの曲を好きになったという、当時小学生いまは音大生が歌うゴスペラーズ「sky high」  第3楽章の大甘フレーズを使ったポップチューン。



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