レスピーギ ピアノ作品集


台風一過。当地北関東では北方の冷たい高気圧からの乾燥した風が吹き込み、やや雲は多いものの、気温も低めで気持ちのいい一日となった。先週から続いていた仕事上のトラブルも何とか収束し、休心の夜。きのうに続き、先日日曜日に手に入れたナクソスCD2枚のうちのもう1枚を聴くことにした。今夜取り出したのはイタリア近代の作曲家レスピーギのピアノ作品集。以下の曲が収録されている。

 1. リュートのための古い舞曲とアリア(作曲者によるピアノ用編曲)
 2. ピアノのための6つの小品
 3. ピアノソナタ ヘ短調
 4. グレゴリオ旋法による3つの前奏曲

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一般のクラシックファンにとってレスピーギと言えば、管弦楽曲のローマ三部作、それと弦楽合奏のための『リュートのための古風な舞曲とアリア』が思い浮かぶ。実際ぼくが知っているレスピーギもその範囲でしかなかった。
他の近代ラテン系作曲家と同様、彼もフランス印象派の影響を受けた作風を示し、ローマ三部作などはそれがよく表れている。一方『リュートのための古風な舞曲とアリア』に示されているように、イタリアの古い音楽への傾倒も顕著だ。19世紀から20世紀にかけての近代作曲家によくある擬古典の作風の一つといえなくもないが、むしろ古い音楽を極力変形せずに扱っている感じも受ける。

この盤に収められている『リュートのための古風な舞曲とアリア』のピアノ編曲版を聴くと、もちろんロマン派の味付けはあるのだが、オリジナルの和声感は崩しておらず、違和感なく聴ける。例えて言うなら、ブゾーニ編のシャコンヌほどにはデフォルメしていないというところか。
6つの小品も粒揃いの美しさと多彩な表現。ワルツは可憐だし、夜想曲は深刻にならない程度に心を沈静させてくれる。どの曲もローマ三部作の色彩的な管弦楽曲からは想像しにくい曲想だ。美しくが甘すぎず、ときに渋さもただよう。夏の夜半に聴くもよし、気だるい午後に聴くもよしの、いいアルバムだ。
ピアノを弾いているコンスタンティン・シチェルバコフは1963年シベリアの中心都市ノボシビルスク生まれ。バリバリの技巧派として知られ、超絶技巧を要する曲を多数録音しているようだが、そんな彼が、かすかな甘さや控えめな抒情を漂わせるレスピーギのピアノ曲を中々抒情的に弾いていて興味深い。


◆ 6つの小品からメヌエット


◆ 6つの小品からカノン



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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