メンデルスゾーン交響曲第5番「宗教改革」
先日来聴いているメンデルスゾーンの交響曲。ことのついでに今夜はこの盤を取り出した。


メンデルスゾーン交響曲第5番「宗教改革」。マズア&ライピツィッヒゲヴァントハウス管弦楽団による1972年録音。手持ちの盤は1979年に出た廉価盤で、第4番「イタリア」とカップリングされている。すでに40年を経過しているが、未だ包装のビニールを被ったまま。盤質も良好で、やや硬質ながらノイズ少なく立派な録音。当時の東独オイロディスクの実力がうかがい知れる。なお、このコンビは80年代後半のこの曲を再録している。
この曲にはちょっとした想い出がある。学生時代を過ごした町には当時、いわゆる名曲喫茶が三軒あった。まだ入学して間もない頃、そのうちのひとつに入ったときのこと。何とも重厚な管弦楽曲が流れていて、へぇ、いい曲だなあとしばし傾聴。当時まだ音楽もろくろく知らなかった時期だったが、てっきりベートーヴェンの序曲か何かかと思って店主に聞くとメンデルスゾーンの「宗教改革」だという。それがきっかけで、ぼくにとってはヴァイオリン協奏曲に次いで入ってきたメンデルスゾーンの曲が「イタリア」でも「スコットランド」でもなく、この「宗教改革」となった。
第1楽章は序奏こそ穏やかに始まるが、主部はメンデルスゾーンとは思えない重厚さと悲愴感を漂わせ、いま聴いてもベートーヴェンの序曲?といいたくなる。序奏の最後に出てくるドレスデン・アーメンの音形や第4楽章のルーテル派のコラールを聴くと、今でもかつて名曲喫茶で聴いたときの記憶がよみがえる。展開部はさずがに少々弱く、ベートーヴェンでないことが歴然とする。もっともこの曲を書いたときのメンデルスゾーンは二十歳になるかならないかの時期だから無理もない(番号は第5番だが作曲時代順では5番、4番、3番と逆になる。現在の番号は楽譜の出版順)。第2楽章のスケルツォは優美なトリオを持つ快活な楽章で、彼ののちの交響曲を思わせる。第3楽章でニ短調に戻り抒情的なメロディーが歌われたあと、アタッカで終楽章に入る。第4楽章にはコントラファゴットと、今はほとんど現物にお目にかかれず他の楽器で代役されるサーペント(セルパン;写真)が入る。最後は明るいニ長調に転じて壮麗な展開となり、例のコラールで幕を閉じる。
この盤の音源。全4楽章。
BBCスコティッシュ交響楽団による昨年10月の無観客ライヴ。
指揮者藤岡幸夫他による解説と演奏。藤岡氏は今週末、当地群馬交響楽団に来演しショスタコーヴィチプログラムを指揮予定。
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