ハインリッヒ・コル(Va)「The Art of The Viola 」



コロナ禍も一旦小休止。気候も良くなり、仕事なんぞしている場合か!と言いたいところだが、不覚にも業務ひっ迫。納期マジでやばいぞ!と自問しつつ本日も業務に精励。ブラックにならないうちに退勤となった。帰宅後ひと息入れ、さて今夜はこんな盤を取り出した。


202110_The_Art_of_Viola.jpg


ウィーンフィルの元首席ヴィオラ奏者ハイリヒ・コル(1951-)がソロをとったナクソス盤。曲に従って何人かのメンバーがジョイントしていて、ピアノには日本人の乾まどかが入っている。2004年ウィーン録音。収録曲は以下の通り。

・ヒンデミット:ヴィオラ・ソナタ 作品11-4
・ベートーベン:ヴィオラとチェロのための二重奏曲「2つのオブリガート眼鏡付き」変ホ長調 WoO.32
・シューマン:おとぎ話 作品132から
・ヘンデル(ハルヴォルセン編):ヴァイオリンとヴィオラのための「パッサカリア」
・ブリテン:ラクリメ 作品48

このナクソス盤、ヴィオラの魅力を伝えるのに相応しい曲が揃っているが、中でもヒンデミットがいい。ヒンデミットは自身が優れたヴィオラ奏者でもあったことから、ヴィオラのためソロ作品としてソナタを3曲と無伴奏ソナタを4曲残している。このヘ長調のソナタもその中の1曲で、後期ロマン派にドイツ近現代的手法が加味されたヒンデミットらしい作風。穏やかなロマンティシズムをベースに美しい旋律と和声にあふれる。シューマンはヴィオラ、クラリネットとピアノのためのオリジナル作品でロマン派歌曲を聴く趣きの美しい小品だ。

ヴァイオリン族の中でヴィオラはどうも不遇な地位にあるようだが、どうして、その音色は魅力的だ。ヴァイオリンが何事も訴えたがる若い女性(当世、不適切発言か)、チェロは逞しいようでその実ややスノッブでナルシストな男とすれば、ヴィオラは男にせよ女にせよ万事に控え目で分別ある大人の味わいだ。


手持ちの盤からアップした。ヒンデミットのソナタ


同 シューマン「おとぎ話」作品132



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