ユタ・ヒップ「Jutta Hipp With Zoot Sims」



週明け月曜日。今月は業務の進捗もまずまず。先月のようなアップアップ感なく、心置きなく定時退勤。いつもの時刻に帰宅した。秋の夜更け、夜半前のひととき。いける口ならとっておきのスコッチをワンショット…というところだろうが、そこは下戸の不調法。甘ったるいアーモンドミルクをホットでやりながら、こんな盤を取り出した。


202111_JUTTA_HIPP.jpg

202111_Jutta_Hipp_Zoot_Sims.jpg


ドイツ生まれでニューヨークで活躍したピアニストのユタ・ヒップ(1925-2003)がテナーサックスのズート・シムス(1925-1985)と組んだ1956年録音の盤。収録曲は以下の通り。

1.ジャスト・ブルース
2.コートにすみれを
3.ダウン・ホーム
4.オールモスト・ライク・ビーイング・イン・ラヴ
5.ウィー・ドット
6.トゥ・クロース・フォー・コンフォート

このアルバムを手に入れるまでユタ・ヒップという名前さえ知らなかった。1925年生まれ。戦後ミュンヘンでジャズピアニストとして活動したのち、30歳になった1955年にニューヨークに出てきたものの、このズート・シムスとの盤を録音したあと音楽活動から身を引いてしまったという。メジャーな活動期間はわずか数年ということになる。数奇な運命をたどったミュージシャンは山ほどいるのだろうなあと思いながら、軽快でクールな彼女の演奏を聴く。こういう演奏はあまり四の五の講釈を垂れず、程々に軽く楽しむのがいい。ズート・シムスのサックスとのマッチングもよく、ウェストコーストテイストの軽快なスィングを楽しめる。


「オールモスト・ライク・ビーイング・イン・ラヴ」


「コートにすみれを」



■ にほんブログ村ランキングに参加中 ■
■↓↓↓バナークリックにご協力を↓↓■
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

カレンダー
05 | 2023/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
最新記事
最新コメント
カテゴリ
検索フォーム
月別アーカイブ
QRコード
QR
閲覧御礼(2010.10.01より)