テッサ・ソーター「Nights of Key Largo」



朝晩次第に冷え込むようになってきた。早いもので11月も下旬。師走も近いなあ…。さて週末金曜日。今夜は少々ゆるめのジャズをと思い、こんな盤を取り出した。


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元ジャーナリストという異例のキャリアを持つ、NY在住英国人女性ヴォーカリスト;テッサ・ソーター(1956―)のアルバム。90年代には英国版のヴォーグやザ・タイムなどのジャーナリストとして活躍。90年代後半に長年の夢であったジャズシンガーへの道を本格的に歩み出したと資料にある。この盤では、ジョニー・マンデル、セルジオ・メンデス、バカラック、マンシーニ、更にジョン・レノンのナンバーなど、様々な時代のスタンダードをゆったりと歌っている。ボサノヴァアレンジのものも多く、リラックスして聴きにはいいアルバムだ。収録曲は以下の通り。

1.アイランド
2.クロース・イナフ・フォー・ラブ
3.ムーンダンス
4.ソー・メニー・スターズ
5.ザ・ルック・オブ・ラブ
6.007は二度死ぬ
7.キー・ラーゴ
8.スロー・ホット・ウィンド
9.ムーン・アンド・サンド
10.アイム・グラッド・ゼア・イズ・ユー
11.オール・オア・ナシング・アット・オール
12.カーニバルの朝
13.イマジン

声質は落ち着いていて、表現も穏やか。アルバムのコンセプトかもしれないが、紛れもなく大人の雰囲気だ。といっても、ジャス好きオヤジ向けに媚びたお色気路線ではなく、抑制された知的な雰囲気で、これはこれで中々クールだ。バックはNYの一流スタジオミュージシャンが固めている。ジャンルは違うが同じギター弾きとしては、センスのいいリフを繰り出すホメロ・ルボンボのアコースティック・ギターに耳がいく。ライナーノーツの写真をみると、どこにでもいそうなオジサンだが、ギター持たせたら凄いんだぜ、といった風情か。同じ英国人女性ヴォーカリストということでは、手元にステイシー・ケントのアルバムがある。声質はまったく違うが、何となく漂う雰囲気に共通点を感じる。

エネルギッシュでテクニカルなアメリカ大姐御的ヴォーカリストやハリウッド女優並の美形ヴォーカリストも楽しい。またぼく自身は、ジャズ歌手を名乗るからにはアップテンポのフォービートをきっちり歌ってほしいと思っていて、このアルバムのようにミディアムテンポ以下のチューンばかりだと、正直なところ今一つ不満が残るのも事実だ。しかし、ヨーロッパ、それも英国や北欧など、北ヨーロッパの抑制が効いた女性ヴォーカルもジャズヴォーカルの楽しみの一つとして、ときにはその世界に浸るのも悪くないだろう。


この盤の音源。「オール・オア・ナシング・アット・オール」


ドビュッシーの「夢」。2012年に出た「ビヨンド・ザ・ブルー」というクラシックの名曲をアレンジしたアルバムに収録されている。


ドビュッシーの原曲(…のチェロアレンジですね)



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