ウォルトン チェロ協奏曲



今週は納期切迫の年度末案件の対応で程々に汗をかいた。まだ予断を許さない状況だが、何とかなりそうかな…という程度の見通しもついて、ひとまず休心。きょう週末金曜日は幾分か気分も軽く帰宅した。さて、ネクタイもといベルトを緩めてひと息つき、こんな盤を取り出した。


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近代英国の作曲家ウィリアム・ウォルトン(1902-1983)のチェロ協奏曲。例のトルトゥリエ・ボックスセット20枚組中の8枚目。この盤にはイギリス物の名曲、エルガーとウォルトンの協奏曲そしてディーリアスのドッペル(ヴァイオリンとチェロのための協奏曲)が収録されている。ウォルトンの協奏曲は1973年の録音。もちろんトルトゥリエのソロ、そしてパーヴォ・ベルグルンド指揮ボーンマス交響楽団がバックを務める。

20世紀の音楽。それも昭和でいえば昭和30年代初頭の作品。第1楽章は穏やかなモデラートのテンポにのって長調とも短調とも確定せず、そして不安と安息のはざ間を行き来するようにチェロが歌う。現代的な抒情にあふれる旋律といったら適当だろうか。第2楽章はテンポを上げたスケルツォ。緊張度の高い曲想が続く。独奏チェロの難易度は相当高そうだということがCDを聴いているだけで分かる。打楽器やハープも活躍するオーケストレーションも巧みで緊張と推進力に満ちていて素晴らしい効果を上げている。終楽章は変奏曲形式。冒頭チェロの息の長いフレーズで主題が奏される。ここでもヴィブラフォン、シロフォン、チェレスタ、ハープなどの響きに彩られたオケパートの響きが美しい。

トルトゥリエのチェロはこうした曲にはピタリだ。技巧的により完璧な弾き手はいるだろうが、ややひんやりとした感触ながら深い抒情をたたえた旋律を美しく歌うことについていえば、トルトゥリエの弾きぶりは文句なし。英国風の中庸をいく20世紀現代音楽の響きを堪能できる名曲名演だ。


この盤の音源。抒情的な第1楽章


ローラ・ヴァン・デル・ハイデンというイギリスの若いチェリストのよる演奏。第1楽章


この曲の初演者ピアティゴルスキーによる演奏。全3楽章
1957年とあるので、英国初演時あるいはその前後のものと思いわれる。



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