ドヴォルザーク スラヴ舞曲集



三月最初の週末日曜日。所用あって昼前から外出し、夕方近くに帰宅した。北関東自動車道と東北自動車道を1時間ほど走ったが、道中見える景色はまだ冬枯れだが、どことはなし春らしい空気を感じる。 帰宅後一服。少し時間があったのでアンプの灯を入れ、先日のドヴォルザークの続きでこんな盤を取り出した。


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ヴァーツラフ・ノイマン(1920-1995)がチェコフィルを振って1985年に録音したドヴォルザークのスラブ舞曲集。日本コロンビアの廉価盤シリーズCREST1000の中の一枚で、同曲の第1集と第2集がすべて収められている。

70年代半ばから80年代初頭にかけて、ノイマン&チェコフィルは日本で大そう人気を博した。ドヴォルザークの8番や9番のレコードはベストセラーになったし、ノイマンも度々来日していた。美しい指揮ぶりは今でも目に焼きついている。一方で玄人筋には少々辛口の評を受けることが多かったノイマンとこの時期のチェコフィルだが、現代的で颯爽としたところと、お国物としての共感あふれる演奏はこの盤でも十分楽しめる。

ドヴォルザークのスラブ舞曲について解説する必要もないだろうが、お馴染みのブラームス「ハンガリー舞曲集」と常に対比あるいは並べて論じられることが多い。ボヘミア起源の民族的なリズムやメロディー、形式を素材にしているわけだが、このスラブ舞曲には各曲に舞曲名が付され、それもフリアント、ドゥムカ、ポルカに始まり、更にポーランド起源のマズルカやポロネーズにまで及ぶ。いまこうして聴くとブラームスのハンガリー舞曲集よりも多彩で、より深みをもつ音楽に仕上がっているように感じる。

CDプレイヤーに盤をセットして再生ボタンを押すと第1曲ハ長調フリアントのリズムが立ち上がる。<2+2+2+3+3>の変則的なリズムが躍動感をいっそう際立たせる舞曲だ。ノイマン&チェコフィルの演奏はお国物だけに郷愁たっぷりに歌い抜くかと思いきや、意外にもテンポは速めの設定で進む。フリアントの中間部もあまりテンポを落とさない。あくまで舞曲としての扱いだ。そういえば隣り町のマンドリン楽団で以前、パイレーツ・オブ・カリビアンのテーマを取り上げた際、合奏練習で2拍子系と3拍子系の複合するリズムの処理に手を焼いていたことがあった。ぼく自身は即座にこのスラブ舞曲のフリアントのリズムを感じて難なく演奏することが出来たことを思い出す。第2曲のホ短調のドゥムカ、第3曲のポルカ、第4曲のソウセツカーと、愛らしく曲が続く。第2集ではボヘミアのリズムに加えポーランド系の舞曲も入り、より多彩に楽しめる。よく知られた第2番(通し番号では10番)ホ短調はやはり取り分け美しい。
チェコフィルの音色は、60年代のアンチェル時代にはまだ残っていた独特の金管のヴィブラートや弦楽群の際立った音色感はやや後退し、悪く言えばやや没個性で平凡、よく言えば現代的で普遍的な音だ。すでにデジタル録音の技術もこなれていた時期でバランスも良好だ。


この盤の音源。第1集・第1曲ハ長調 フリアント


同 第2集の第8番変イ長調 ソウセツカー



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