シリーズ60年代LP ポール・トルトゥリエののチェロ


シリーズ60年代LP…って少々大げさですね。
手持ちの盤の中から昭和30年代の雰囲気を残した少し古めの国内LP盤を紹介中。きょうはその3回目。オーケストラが続いたので、きょうはポール・トルトゥリエのチェロの盤を取り出した。シューベルトの『アルペジョーネソナタ』とグリーグのチェロソナタがA面・B面にそれぞれ収まっている。鮮やかなブルーのジャケット裏の解説には、『奏鳴曲』とあって時代を感じさせる。エンジェルレーベル;東京芝浦電気株式会社というクレジットもある。盤は同社から出ていたビートルズのレコードでもお馴染みだった赤く透明な盤で、これも60年代を感じさせるアイテムだ。


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グリークのソナタはFMなどで聴いたことはあったが、この盤で初めてまとも聴くことになった。チェロを弾いていた弟の死を悼んで作曲されたというこの曲。全3楽章、深い哀愁と抒情に満ち、しかし過度に重く深刻にはならず、前向きな明るさも持ち合わせた素晴らしい曲だ。チェロの世界ではポピュラーな定番曲なのだろうが、もっと早く知っておきたかった、世の中にはまだまだ知らないいい曲があるのものだと、あらためて思い知った曲だ。
有名なシューベルトのアルペジョーネソナタは、ロベルト・ヴァイスの伴奏ピアノが随分ゆっくりとしたテンポで出て少々驚いた。そのゆっくりめのテンポにのって歌われる伸びやかな第1主題、それと対比するリズミカルなハンガリー風の第2主題のコントラストが効果的だ。フレーズの区切りで、そのフレーズが終わるの惜しむかのように、ややテヌート気味の音でテンポもわずかに下げてフレーズを閉じるのがトルトゥリエの特徴なのか、随所にそうしたところが見られる。

ぼくは70年代前半に来日した際、NHKテレビ『世界の音楽』の出演したトルトゥリエの姿をよく覚えている。そのときは自身の弾き振りでドボルザークの協奏曲の第3楽章を演奏していた。そのときの映像を思い出す動画があったので貼っておこう。トルトゥリエがマスタークラスでデンマークの若い奏者に同曲の第3楽章を教えている。1987年、亡くなる3年前の映像だが、かくしゃくとしていて素晴らしい。




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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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