K・ベーム&BPO ブラームス交響曲第1番ハ短調



先日来の流れで、きょうもベームを聴く。


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ブラームスの交響曲第1番ハ短調。カール・ベーム(1894-1981)とベルリンフィルによる1959年の録音。手持ちの盤は60年代に出ていたグラモフォンのレギュラー盤。この録音の存在はもちろん昔から知っていたが、手に入れたのは20年程前。近所のリサイクルショップのジャンク箱にて@100円で捕獲。ほとんど聴いた形跡のないミントコンディションだった。

ベームといえば日本では70年代に入ってからウィーンフィルとのコンビで人気を博し、特に70年代半ばからベーム晩年までの人気はカラヤンと伍していた。この盤はベーム65歳のときの録音で、後年のウィーンフィルとの演奏とは随分と印象が違う。またオケがベルリンフィルというのも興味深い(契約の関係で当時のDGはウィーンフィルとの録音が事実上不可だった)。ベームと同団によるブラームスのステレオセッション録音はこの第1番だけで(ベルリンフィルとは1956年モノラル録音の第2番がある)、結局70年代に入り、契約上の縛りもなくなったウィーンフィルと全曲を録音した。

さてこの盤。ベルリンフィルによる同時期のブラームス録音であるカラヤン盤(1963年録音)と同じオケかと思うほど印象が違う。一言で言えば、硬調・硬質・筋肉質のブラームスといったらいいだろうか。ベルリンフィルの音がカラヤン盤と違って非常に引き締まっている。各楽器の分離のよく、パートの動きがよくわかる。低音もしっかりとコントラバスの基音が聴こえてくるが、過度に肥大した響きではなく、きわめてタイトだ。

第1楽章の序奏は悠然としたテンポで始まるが、主部は速めのテンポと短めのフレージングで畳みかけるように進む。緊張感の高い演奏といってもいいだろう。このベーム盤を聴いたあとにカラヤン盤を聴くと、すべてがゆるくあいまいにさえ聴こえる。後年全集を完成させたウィーンフィルとの盤も手元にあるが、このベルリンフィル盤ほどの緊張感や硬質感はない。巷間の人気とは裏腹に、70年代以降のベームにダメ出しをする輩が多いのも、この辺りの理由からだろう。ベームらしい(といったから少々語弊があるだろうが)硬派なブラームスとして、このベルリンフィル盤は貴重な録音だ。


この盤の音源。



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この演奏、お気に入りです。

半世紀以上前の学生時代に知った録音で、ブラームスの1番というとセル盤とともにベームのこの演奏が定番でした。今もときどき聴いています。「タイト」で「硬派な」という言葉がよく当てはまる、いい演奏ですね。
当地は田植えが真っ盛り。ロシアとウクライナから小麦が入ってこなくなると、世界中の小麦主食国で困った事態が起こりそうですが、代わりに米の争奪戦が起こらないように願いつつ、パンやパスタ、うどんが高級食品になりそうでコワいです(^o^;)>poripori

Re: この演奏、お気に入りです。

narkejpさん> こんばんは
このブラームスはベームと当時のベルリンフィル、お互いの持ち味がマッチして生まれた名演!筋肉質という面でセル&クリーヴランドと共通項はありますね。加えてこちらは、やはりドイツ風の重量感を感じます。
山形は田植えの時期なのですね。さらにもう少しするとおサクランボ…。小麦粉生産が全国でもトップグループの当県は、うどん・パスタは自給自足可能!…かな(^^;
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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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