木住野佳子「ランデヴー」



先週初めに梅雨入りした関東地方。梅雨というと、じめじめしたうっとうしいイメージばかりが先行するが、程々の降りなら静かで落ち着いた風情もあって悪くない。残念ながらこの週末は野暮用に追われ、そんな風情を楽しむ間もなく終わった。ひと通り用件を片付けて一服。こんな盤を取り出した。


202206_Kishino_Rendesvous.jpg


ジャズピアニスト木住野佳子のアルバム「ランデヴー」。手元には彼女のアルバムが数枚ある。かれこれ二十年近く前、続けて彼女のアルバムを手に入れた時期があった。この盤もその中の一枚。1997年のリリースで彼女の三枚目のアルバムにあたる。

彼女はジャズピアニストという肩書きにはなっているが、桐朋でクラシックを学ぶ傍ら、ロックやフュージョンのバンドに加わってピアノやキーボードを弾いていたことからもわかるように、音楽のフィールドとしてはジャズに留まらない。このアルバムは彼女のオリジナル曲が多く収録されているが、スムースジャズあり、フュージョンあり、AOR風ありといった具合で誰にでも気軽に楽しめる音楽だ。彼女のアルバムでは初期のものに属するが、様々な音楽様式を持ち込んで意欲的な姿勢も感じられる。もっともそう構えて聴く必要もなく、いわゆるスムースジャズのBGMとして気安く聴き流すだけでも十分に楽しい。この時期、静かな雨音をかき消さない程度のボリュームで穏やかに楽しむには好適な一枚だ。


この盤の音源「Manhattan Daylight」


同「Janga」


同「Message From Snow」



■ にほんブログ村ランキングに参加中 ■
■↓↓↓バナークリックにご協力を↓↓■
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

カレンダー
10 | 2023/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
最新記事
最新コメント
カテゴリ
検索フォーム
月別アーカイブ
QRコード
QR
閲覧御礼(2010.10.01より)