チョイと宅録 E・シャンド「Legende」Op.201



少し前から興味もっているアーネスト・シャンド(英1868-1924)の作品。その後、運よく楽譜も手に入れ、時々弾き散らかして楽しんでいる。


202207_Shand_Legende.jpg


昨年、左手人差し指が不調になってから、まともに練習をする気にならなくなり、このまま我がギター道楽人生もフェイドアウトするのか…と、いささか意気消沈していたのだが、その後指の状態も一進一退で、ならばと最近になってまた楽器を意識的に手に取るようになった。そんな折に、これまでほとんど接することがなかったアーネスト・シャンドの作品に触れた。

程々の難易度、明解でキャッチ―なメロディーラインと定石ながら気の利いた和声進行。品のいいサロン風の親しみやすい曲想で、弾くのも聴くのも心地いい。初見大会で遊んでばかりではナニかなと思い、一曲選んで久々に録音でもしてみようと、弾きやすそうでかつ親しみやすい曲として「Legende」作品201を選んだ。

この曲は難所というほど技術的にややこしいところはないが、何カ所からあるポジション移動であわてないよう注意が必要だ。テンポの加減速やメロディーの抑揚は、曲想にそっていけば自然とついてくる。いくつかある大胆な転調は十分意識して緊張しながら楽しむ…まあ、そんなところだろうか。


まず最初は楽譜を手に入れた翌日の晩、初見で探り弾き。当然あちこちミスを連発しているが(特にポジション移動のところで)、少しさらえば弾けるかなあという感触。ハウザー・ヴィエナモデルの楽器でピッチA≒415Hz


その後、時折り弾いているうちに要所を何となく暗譜したこともあり、カジュアルに通して弾いてみた演奏。ポジション移動でミス有り。メロディーラインのタッチもあいまいで和声に埋もれたり、凸凹があったり…



上の録画をした翌日、テンポを少し下げ、ポジション移動とタッチの改善を目指して再録音。足台も使って少しきちんと臨んだが、つまらない演奏になってしまった。それと演奏開始前にエアコンをオフにしたのだが、その影響で室温がわずかに上がり、高音弦のチューニングがずれてしまった。


…というわけで、ほぼ一年ぶりの録音は課題を残しつつ、ひとまず終了。折をみて他のシャンド作品にもトライしてみようと思う。


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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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