ジョン・コルトレーン「SOULTRANE」



週末日曜日。早朝から町内自治会の野暮用で出動。ひと汗かいたあとは終日ダラダラを過ごす。夕方ひと息付きながら冷茶で一服。アンプの灯も入れ、ちょっと久しぶりにジャズ。こんな盤を取り出した。


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ジョン・コルトレーン(1926-1967)がプレステージレーベルに残したあまりにも有名な盤「ソウルトレーン」。1958年録音。収録曲は以下の通り。

1. グッド・ベイト
2. アイ・ウォント・トゥ・トーク・アバウト・ユー
3. ユー・セイ・ユー・ケア
4. テーマ・フォー・アーニー
5. ロシアの子守唄

「ソウルトレーン:SOULTRANE」はコルトレーンCOLTRANEに引っ掛けたタイトルだろうが、前年の1957年ブルノートレーベルに入れた、こちらも名盤の「ブルートレイン:BLUETRAIN」と原題のスペル、邦題とも微妙に違う(英語タイトルの真の意味はよく分からないが…)。ブルートレインもいい盤だが、このソウルトレーンはより熟成した感じと同時にライヴ感に満ちている。それに管が何本か入っているブルートレインよりワンホーンのこの盤の方がコルトレーンの美しいソロが引き立つ。

冒頭ミディアムテンポの「GOOD BAIT」はメジャーキーながら2小節目の3拍目でマイナーキーに一瞬転調する。この出だしが印象的かつこの盤の落ち着きを象徴しているように感じる。2曲目の「I WANT TO TALK ABOUT YOU」では出だしからコルトレーンのハイトーンが伸びやかに歌う。レッド・ガーランド(p)、ポール・チェンバース(b)とソロを回して、たっぷり10分を超えるバラードプレイが楽しめる。この曲と第4曲の「THEMA FOR ERNIE>」は共にコルトレーンを代表するバラードチューン。終始美しくロマンティックだ。 そして最終トラックの「RUSSIAN LULLABY」では一気にヒートアップして、圧倒的なテクニックでシーツ・オブ・サウンドを繰り広げる。手元にはコルトレーンの盤が何枚かあるが、編成、選曲、パフォーマンス、いずれをとってもこの盤は彼のキャリアの初期を飾るもっとも優れた盤の一つだろう。


こn盤の音源「GOOD BAIT」


同 「I WANT TO TALK ABOUT YOU」


同 「YOU SAY YOU CARE」



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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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