ナポレオン・コスト作品集
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さて、今週も何とか終了(ふ~っ)。相変わらず業務少々ひっ迫。この歳になって冷や汗かきながら仕事って、何だかなあという感じだ。悠々自適、余裕のセカンドキャリアのはずだったが、世の中それほど甘くない。さて、今夜も変わらぬルーティン。こんな盤を取り出した。

ナクソスから出ているナポレオン・コスト(仏1805-1883)作品集の第1集。1997年録音。カナダのギタリスト:ジェフリー・マクファーデンが弾いている。ナクソスは当初からギター音楽に力を入れているが、このコスト作品集も確か第5集あたりまでリリースされている。第1集の収録曲は以下の通り。
ヨハン・シュトラウスの16のお気に入りのワルツ 作品7
(ワルツ/1-5、6-10、11-15、16)
ラメンルモールルチアによるディヴェルティスマン 作品9
大奇想曲 作品11
序奏を伴う演奏会用ロンド 作品12
スペインの歌「ラ・カチューチャ」による奇想曲 作品13
ぼくら世代にとってのコストと言えば、まず作品28「25の練習曲」がもっとも親しみがある。昨今は多くの作品の復活演奏も進み、しかもオリジナル通りの多弦ギターでの演奏もよく見られるようだ。
コストが過ごした19世紀中庸はロマン派全盛の時期。コストの作風も時代に見合ったロマンティックな様式感と和声感で、師でもあり友人でもあったフェルナンド・ソルの古典的様式感をよりロマン派寄りにシフトした感がある。当時の多くのギター曲の作曲家と同様、奏者としても活躍し、しかもそれまでの6弦に低音弦を加えた7弦ギターを駆使して、多くの自作曲を演奏したものと思われる。
この盤に収録されている曲も、コストのロマンティックで自由な様式感による作風の典型で、いずれも楽しく美しい。ジェフリー・マクファーデンの演奏は通常の6弦モダンギター(ブックレットによればマヌエル・コントレラス作)による現代的な音色ながら、表現は中々ロマンティックで雰囲気よく聴かせてくれる。
心地よい19世紀ギターの響きがよくマッチする作品47「リゾンの泉」
ブリギッテ・ザチェックが弾く「アンダンテとポロネーズ」作品44。コストも愛用したラコート作の7弦で弾いているとのこと。。彼女のHPはとても充実している。経歴、演奏音源、楽器のコレクション他見どころ豊富。
この盤の音源。スペインの歌「ラ・カチューチャ」による奇想曲 作品13
コストの楽譜アーカイブは以下のリンクから。この盤収録の上記の曲もすべて閲覧可能。
http://www.guitareclassiquedelcamp.com/partitions/napoleoncoste.html
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