タル・ファーロウ「The Swinging Guitar」



雨まじりの日が続いた三連休が終わって日常復帰。相変わらず遅れ気味の業務進捗を気にしながらも、呑気に定時で退勤。いつもの時刻に帰宅した。変わらぬ日常。ひと息ついて今夜はジャズ。何年か前にも記事にしたこの盤を取り出した。


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タル・ファーロウ(1921-1998)のギター。彼の代表作のひとつ「The Swinging Guitar」。1956年録音。手持ちの盤は90年代終わり頃に御茶ノ水の中古レコード店で買い求めた国内盤。収録曲は以下の通り。

 1.恋のチャンス
 2.ヤードバード組曲
 3.夢からさめて
 4.誰も奪えぬこの想い
 5.恋の気分で
 6.ミーティア
 7.アイ・ラヴ・ユー

永らくクラシックギターを弾いているが、生まれ変わったらジャズギタリストになりたいと思うほどジャズギターも好きだ。あるいは生まれ変らなくても、明日目が覚めたらクラシックギターかジャズギターか、どちらかの名手にしてやると言われたら、迷わずジャズギターを選ぶ。まあ、半分冗談だが。

タル・ファーロウはそう多くない白人ジャズギター奏者の一人としてして50年代から活躍し人気を得た。この盤は1956年に録音され、日本ではその後10年以上経って1969年に彼が初来日する際、その記念盤として発売された。タルのギターと当時のレギュラーメンバーであるエディ・コスタのピアノ、ヴィニー・バークのベースのトリオ編成。曲はいずれもよく知られるスタンダードが並ぶ。ドラムレスのため、やかましいところがなく、夜更けに聴くには好適だ。ドラムレスではあってもベースラインにのって全編よくスウィングしている。タル・ファーロウのギターは奇抜なところはないが、惚れ惚れするほど滑らかな高速スケールのアドリブフレーズを繰り出して、ジャズギターを聴く楽しみを存分に味わえる。


この盤の音源。「ヤードバード組曲」


同 「アイ・ラヴ・ユー」


バニー・ケッセルとのセッション。晩年のものと思われる。



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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