セルシェル「ギター・リサイタル第2集」



一昨日の日曜日に寒冷前線が通過。季節が一段進んで朝晩の空気が冷たく感じる。11月も半ば。相変わらず程々に忙しい。秋の好日、有休でも取って気ままにドライブと行きたいところだが、中々ままならない。きょうもいつも通りに仕事をこなし、7時をだいぶまわって帰宅した。ひと息ついて…今夜はギターでも聴こうかと、この盤を取り出した。


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イェラン・セルシェルの「ギター・リサイタル第2集」と題された一枚。バッハとソルの作品が収められている。録音は1979年。デヴュー盤である1980年録音の「ギター・リサイタル第1集より一年早い録音。

セルシェルが1978年のパリ国際コンクールで第1位になってデヴューし、人気を博した70年代の終わりから80年代入る頃はちょうどぼくも社会人になった時期で、まだまだ学生気分でギターを弾いていた。しかしその後仕事に追われギターからも距離をおくようになった。ほぼ20年ぶりでギターに復帰してみたら、新人だったセルシェルもバルエコも、そしてもちろん自分もすっかりオジサンになっていた。あたり前の話だが…

久々に針を下ろしたセルシェルのバッハ演奏の盤。この盤にはフーガト短調BWV1000とプレリュード・フーガ・アレグロ変ホ長調BWV998が収録されている。かつての印象そのままで、実に端整な演奏だ。11弦ギターの特性もあってバッハのポリフォニックな音楽を存分に楽しめる。当時まだまだメジャーだったスパニッシュでラテン的なクラシックギターの独自の音楽表現とは隔絶していて、いわゆるギター的な表現や音色感ではなく、器楽としてきわめて普遍的な演奏を繰り広げている。こうした演奏なら他の楽器を弾く人が聴いても違和感はまったくないだろう。具体的には、安定したテンポとしっかりした拍節感、不要なスラーやポジショニングの排除、均一な音色…そうした要素が奏功しているわけだ。

B面にはソルのモルソー・ド・コンセール作品54とソナタハ長調作品15が入っている。特に作品54はあまり聴く機会がない曲だ。作品15は明るく古典的なフレーズに満ちた単楽章のソナタ。これらは通常の6弦ギター(ジャケット写真からみるとホセ・ラミレス3世)による演奏で、聴き親しんだクラシックギターの世界ではあるが、セルシェルはここでも普遍的かつ安定した古典的な様式感にのった音楽を展開していて素晴らしい。


この盤の音源。バッハBWV1000


最近の様子。BWV998のプレリュード



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