コープランド バレエ音楽 「ビリー・ザ・キッド」「ロデオ」



先日届いたNHK交響楽団ニュースレターで今月のプログラムを眺めていたら、レナード・スラットキン(1944-)が6年ぶり来演し、コーポランドのバレエ音楽を振ると出ていた。 スラットキン、コープランド、バレエ音楽かぁ…とつぶやきながら、ふと思い出し、この盤を取り出した。


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アーロン・コープランド(1900-1990)のバレエ音楽 「ビリー・ザ・キッド」「ロデオ」を収めた一枚。コープランドといったら「アパラチアの春」くらした思い浮かばない無知ぶりだが、この盤も以前激安箱買いした数百枚の中入っていたもの。レナード・スラットキン指揮セントルイス響の演奏。1985年録音。収録されている二つのバレエ曲のうち「ロデオ」は全曲盤としては初めての盤だとライナーノーツの書いてあった。ぼくのように独墺系の後期ロマン派あたりまでしか聴いていない者よりは、吹奏楽分野の演奏家や愛好家にはずっと馴染みが深いだろう。

20世紀アメリカの代表的作曲家のバレエや劇の音楽というとバーンスタインの作品を最初に思い浮かべるが、コープランドもこうして聴くと中々に素晴らしい。12音技法の作品も書いているコープランド。いくつかの場面ではアメリカ大衆音楽を思わせる節も出てくるが、全体としては安直なポピュラリティーを狙っておらずシンフォニックで純音楽としての品位が高い。バレエ音楽ということもあって打楽器群の活躍が目覚しいし、管弦楽の響きも充実しているが、決してドンチャン騒ぎになっていないところいい。デジタル録音もこなれた時期の録音で、アナログ盤で聴いてもグランカッサを含む打楽器のダイナミクス、管弦楽の分解能も素晴らしい。久々に音量を上げたくなる一枚だった。


「ビリー・ザ・キッド」組曲版 Denver Young Artists Orchestraというオケによる2015年の演奏。


「ロデオ」スコア付き音源


スラットキンからのメッセージ


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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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