ブロムシュテット&SKD シューベルト交響曲第5番変ロ長調



年が明けて一週間。年始四日から仕事で都内へ出向いたが、新幹線も東京駅も大そうな人出だった。完全にコロナ禍以前のレベル。多くの人がキャリーケースを引いている。帰省や観光か…。来週からは少し落ち着きを取り戻すだろうか。 さて、週末土曜日。夜半前の五番しばり。今夜はこの盤を取り出した。


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ブロムシュテットとドレスデン国立歌劇場管弦楽団(シュターツカペレ・ドレスデン:SKD)によるシューベルト交響曲のセットから第5番変ロ長調。1980年、ドレスデン・聖ルカ教会での録音。HMVのサイトでは「ドイツ・シャルプラッテン本来の優秀録音が蘇ったと評判になったハイパー・リマスタリングによる廉価ボックスの登場。オリジナル・アナログ・マスター・テープ本来の音の情報が、間接音除去やイコライジングによって損なわれることなく忠実に再現されており、ドイツの名門シュターツカペレ・ドレスデン全盛期のサウンドをアナログ完成期の名録音で楽しむことができます。」…との口上がうたわれている。70年代終盤から80年代初頭のアナログ最後期の音の記録でもある。

第5番はシューベルトの交響曲の中では「ザ・グレイト」と並んで好きな曲の筆頭。かなり劇的な作風の第4番から一転、トランペットやティンパニ、クラリネットも省いた小編成で、穏やかな古典的たたずまいに満ちている。モーツァルトの第29番シンフォニーに相通じる雰囲気がある。ブロムシュテットはテンポを中庸に取り、この曲のそうした雰囲気にマッチした曲の運び。同時にマスの響きの雰囲気だけではなく、各声部が交錯する様などは明瞭に提示するなど、実に好ましい。


この盤の音源。第5番全4楽章。


グールドの弾く第1楽章冒頭



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Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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