カシオペア「Hearty Notes」



寒さもピークアウト。退勤時刻の夕方5時前後も随分明るくなった。少々心和む木曜の夜。リラックスモードにどうかと、こんな盤を取り出した。


202302_Casiopea_HeartyNotes.jpg


カシオペア初のアコースティックアルバム「Hearty Notes」。1994年リリース。この「Hearty Notes」そして「Anserws」「Asian_Deamer」と、カシオペアはこの年一年で三枚のアルバムを作った。80年代半ばをピークに徐々に下火になりつつあったフュージョンそしてカシオペアだったが、90年代初頭はまだ大ホールでのライヴも打ち、アルバムリリースも積極的だった。このアルバム収録時のメンバーは、野呂一生(g)、向谷実(p)、鳴瀬喜博(b)、熊谷徳明(ds)。野呂一生も向谷実もまだ三十代だった。ぼくが一周遅れでカシオペアを聴き出したのもこの頃だ。

収録された10曲すべてがアコースティック楽器(Eb除く)で演奏されている。野呂一生のギターはスチール弦のアコギ、あるいはナイロン弦のエレアコが使われている。いつもはエフェクタ全開のナルチョも、しっとりとしたベースラインで別人かと思う程だ。8曲のオリジナルに加え、すでに彼らの代表作として知られていた「Dazzring」「Magic Ray」がアコースティックヴァージョンで加えられている。夕暮れ時を思わせるジャケットデザインを眺めながら、アルバムタイトルそのままの心安らぐ42分を約束してくれる名盤だ。


この盤の音源。全10曲


この盤と同じメンバーによる「Dazzirng」アコースティック版@1993年



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もう30年近く経つのですね~…。

1994年ですか?answersのコンサートに行った記憶があります。確かメンバー全員白の衣装だったような…。個人的には毎日聴いていた時期です。(^-^;)

Re: もう30年近く経つのですね~…。

そう、三十年ですね。
「Anserws」リリースを受けてのライヴ、私も行きました。確かNHKホール・・・いやBUNKAMURAオーチャードホールだったかな。白い衣装を「司会屋」実氏が「敏いとうとハッピー&ブルー」みたいと、茶化していました(^^
以下の動画は園頃のものですね。6分30秒に白い衣装のカシオペア登場。
https://youtu.be/ES4zp-qDwAA
プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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